台風25号で決壊した千葉・印旛沼の堤防、緊急復旧工事の第1段階「荒締切工」が完了
台風25号に伴う豪雨で大規模な堤防決壊が発生した千葉県成田市船形干拓の印旛沼堤防について、国土交通省関東地方整備局は3日、緊急復旧工事の第1段階となる「荒締切工(あらしめきりこう)」が完了したと発表した。決壊箇所に土砂を積み上げて水の流入を食い止める応急措置を終え、現在はさらなる安全確保に向けた第2段階の工事が進められている。
印旛沼とその周辺河川では、今回の豪雨により計3地区4か所で堤防の決壊が確認された。このうち成田市船形干拓の印旛沼堤防は、幅72.6メートルにわたって決壊するなど最も深刻な被害が生じたことから、国が直轄で緊急復旧工事を担当している。
一方、千葉県が工事を担った他の2地区3か所(成田市下方の角川集水路2か所、印旛郡栄町酒直の長門川1か所)の緊急復旧工事は、9月30日までに完了している。
船形干拓で完了した荒締切工は、次の出水に備えて決壊口を速やかに塞ぐための応急措置だ。現場では石材を投入した上で遮水シートを張り、その上に土砂を積み上げる作業が行われた。
現場では現在、本格復旧に向けた仮締切堤防の強度を高める第2段階の「二重締切工」に着手している。鋼の板(鋼矢板)を打ち込んで補強を図る計画で、緊急復旧工事全体の早期完了を目指している。
3日に現場近くで記者会見を開いた関東地方整備局の荒井満技術調整管理官は、「まだ堤防の代わりを果たせる状況にはない。一日も早く残りの工事を完了させたい」と話し、引き続き復旧作業を急ぐ方針を示した。
