旭川女子高生殺害判決公判の法廷乱入事件、48歳男に拘禁刑2年・執行猶予5年の判決
旭川市で起きた女子高校生殺人事件の裁判員裁判において、判決言い渡し直後に法廷へ乱入して審理を妨害したとして、威力業務妨害と建造物侵入の罪に問われた住所不定・配達業の村山哲志被告(48)の判決公判が29日、旭川地裁で開かれた。大川恭平裁判官は、拘禁刑2年、保護観察付き執行猶予5年(求刑拘禁刑2年)を言い渡した。
判決によると、村山被告は2026年6月22日、旭川地裁で開かれていた女子高校生殺人事件の判決公判で、内田梨瑚受刑者に対する懲役27年の主文が読み上げられた直後、法廷内に不法に侵入した。被告は「死刑やろうが」「なにが27年じゃ」などと大声を上げながら裁判官席付近へ詰め寄り、約50分間にわたって判決言い渡しの裁判手続きを中断させた。
大川裁判官は判決理由において、被告の行為について「誤った正義感から暴力をもって制裁を加えようとした」と指摘した。さらに「動機は自己中心的であり、刑事責任は重い」と厳しく断じたものの、反省の態度などを考慮し、保護観察を付した上で刑の執行を猶予した。
これまでの公判で検察側は、被告が事前に裁判所を下見していた計画性を挙げ、「執行猶予は許容されない」として拘禁刑2年を求刑していた。一方、弁護側は犯行の計画性は極めて低かったなどとして寛大な判決を求めていた。
被告は事件の関係者と面識がなかったものの、報道を通じて事件を知り憤慨したとされる。当初は護送車の襲撃を企図してハンマーやスプレー缶を準備していたが断念し、事前に下見を済ませていた法廷への乱入に切り替えて犯行に及んでいた。
