社会

“Former Akashi City Mayor, Mr. Fumiho Izumi: Staff complaining about being ‘busy, busy.’ ‘Well, make it a reality then…’



兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏が15日、著書『政治はケンカだ!明石市長の12年』の出版記念イベントを都内で開いた。

そこでは、元大阪府知事の橋下徹氏とのトークライブが開かれたほか、来場者からの質問にも答えるコーナーもあり、埼玉県の学校・教員2年目の男性からは「毎日20時、21時になって退勤というのが普通。2年目なんですけれど、身体と心も疲れて、もう辞めようかと思っているんです。自分自身としては教員の数が足りないのが問題点じゃないかと思っています。泉さんは、学校教育としての問題点はどういうところなのか、お聞かせ頂けますか」という投げかけだった。

泉房穂氏は「質問、ありがとうございます。教職員の皆さん、働き方の問題ですね?」と確認した後、「学校の先生の忙しさについては、二つのことを言いたいです」と話し始め、次のように答えていった。

「一つは、市役所職員の場合を話させてもらうと、彼らは『忙しい、忙しい』と訴えるんです。そんな、やり取りから『ホンマにせなあかん仕事をやっているんですか』という疑問が浮かんできて、そう言い返したんです。私がその後、やったことで言うと、団塊世代の職員さんが卒業した後、同じ数の職員を採用せず、段々と減らしていったんです。総人件費を20億円ぐらい減らしました。職員数で言うと2200人のうち、200人ぐらい減らしました。人口比における明石市の職員数の割合は、少ない方。いわゆる少数制です。そのかわり、待遇はどんどん改善して専門職を、どんどん採用していった経緯があります。つまり、出来るだけ、しっかり仕事を出来る人を増やしていったわけです。もう一つの話は、仕事の見直しです。国が『やれ!』って言ってきている仕事の半分ぐらいは、せんでいい仕事です。訳が分からん『報告書や資料を作れ』とかがあったんです。それが分かって『するな』って指示して、辞めさせたんです。そしたら、みるみる仕事が減って、残業時間を半分に減らしました。明石市は、職員の数が少なくなっているけれど、全国初という試みがどんどん生まれているし、専門性はどんどん高まっているし、人々の待遇を改善したと思っています」

「私が、結局言いたいのは『それ、必ずしなきゃいけない仕事ですか』『それって、昔からやっているだけの仕事じゃないですか』という問いかけですね」

「学校に対して、私が実行したことですが、2011年に最初にやった仕事が、人の採用です。学校現場にスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、スクールロイヤーといった、心理士、福祉士、弁護士の方々を配置いたしました。この動きは最初、早過ぎて、その頃は全く理解されず、今になってようやく理解されてきました。学校現場も色んなトラブルがありますから、専門性の高いテーマなのに、一般の教員の皆さんが全てをやっていたら、そりゃもう、疲弊します。人を上手く配置していくというのが私のスタンスです。まぁ、ちょっと暑苦しい話かもしれませんが、どうぞ、ご参考に…」と、教員2年目の男性の質問に、実例を示しながら答えていた。

泉氏は、フォトセッションに応じたところでは「ネットニュースの皆さん、ちゃんと新しい写真を使って」とリクエスト。そして「読むと、元気になる本です。もう5刷りです!」と、忘れず著書をアピール。この日、泉氏の本は発売2か月のタイミングで「2万7000部、5刷りに達しました」という報告もあった。

▼ 「読むと、元気になる本です。もう5刷りです!」と、泉氏

『政治はケンカだ!明石市長の12年』は、税込1980円で講談社から発売

▼ 泉房穂氏

▼ 橋下徹氏





提供(C)ライブドアニュース

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