「中国における日系飲食業の市場動向」調査結果を発表 ~子会社数は、すき家・はま寿司を展開する 「ゼンショーホールディングス」が最多~ – Net24
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一)の連結子会社である利墨(上海)商務信息咨詢有限公司(以下「リスクモンスターチャイナ」)は、利墨リスモン調べ「中国における日系飲食業の市場動向」を発表いたしました。
詳細: https://www2.rismon.com.cn/report2501_j/?utm_source=rm&utm_medium=press&utm_campaign=250123
“利墨リスモン調べ”は、リスクモンスターチャイナが独自に収集した中国の日系企業データベースや業界情報を基に、調査・分析を行ったレポートです。今回は、2023年3月時点で開示されていた中国全土の法人登記情報を基に、日本企業出資の中国企業及びグループ企業27,968社のうち、飲食業に分類される752社を対象に調査を実施しました。
今回の「中国における日系飲食業の市場動向」では、中国に進出している日系飲食業について、親会社ごとの企業数、地域別の分布、企業数の推移などを多角的に分析しています。
中国の日系飲食業を日本の親会社と紐付けた企業数でランキングを作成した結果、1位「ゼンショーホールディングス」(256社)、2位「サイゼリヤ」(222社)、3位「吉野家ホールディングス」(51社)、4位「壱番屋」(44社)となりました。(表1)
特に上位2社は200社を超え、中国市場で広く受け入れられている様子が顕著に示されています。
※日本企業売上高については最新情報を紐づけています。グループ全体ではなく親会社単体での売上高を掲載しています。
※企業数が同数の場合は同順とし、日本企業売上高順に掲載しています。
企業数を細分類業種別に集計した結果、軽食やスナックなどの販売を含む「その他飲食業」(351社、46.7%)が最多で、次いで「フルサービスレストラン」(272社、36.2%)、「ファストフードサービス」(122社、16.2%)が続きました。(図1)
また、企業数の推移に注目したところ、1994年に中国への進出が始まって以来、一貫して増加傾向にあり、特に2015年以降に急増しています。これは、当時の中国経済の成長や所得水準の向上による購買力の増加が影響したとみられ、多くの日系飲食業者が成長の期待される中国市場へ積極的に進出する要因の一つになったものと考えられます。(図2)
地域別では、「上海」(221社、29.4%)に最も集中しており、「広東省」(166社、22.1%)、「江蘇省」(117社、15.6%)と続き、この3地域で全体の7割弱を占めています。(表2)
これらの地域は経済発展が著しく、購買力の高い消費者が多いことに加え、異国文化への親和性も高いことが、背景にあります。さらに、これらの地域は中国日系企業の分布ランキングでも上位を占めており、多くの日本人駐在員が生活しています。日本人駐在員にとって慣れ親しんだ日本食の需要は高く、これに現地消費者の需要が加わることで、日系飲食業の成長を支える大きな要因となっています。また、4位の「四川省」(60社、8.0%)は、観光資源が豊富で国内外から多くの観光客が訪れるため、日本食を含む多国籍料理の市場が拡大しています。
2023年、中国飲食業界の市場規模(売上高)は、5兆2,890億元(前年比+20.4%)に達し、過去最高値を記録しました。日系飲食業も質の高いサービスや独自の文化を強みとして成長を続けています。一方で、中国経済の成長鈍化や購買意欲の低下を背景に、低価格で安定した品質とサービスを提供する日系チェーン店が存在感を高めています。今後は、中国市場の激しい変化に柔軟に対応することが、日系飲食業の持続的な成長の鍵になると考えられます。
▼本調査結果の全文
中国日系飲食業の親会社別企業数ランキング10位以降の企業は、リスクモンスターチャイナの掲載サイトでご覧いただけます。
https://www2.rismon.com.cn/report2501_j/?utm_source=rm&utm_medium=press&utm_campaign=250123
[実施概要]
・調査名称 :中国における日系飲食業の市場動向
・調査方法 :中国における日系企業の法人登記情報に基づく調査
・調査対象媒体 :2023年3月時点で開示されていた法人登記情報
(企業の申告状況などにより最新の情報と異なる場合があります)
・調査対象企業 :中国全土で登記されている日本企業出資の中国企業及び
そのグループ企業(株式保有率50%以上の会社及び
その会社が支配している会社(50%以上)を
グループ会社とする)のうち、飲食業に分類される企業
・調査対象企業数:752社
■リスクモンスターチャイナの概要
2012年9月、上海にリスモングループ初の海外拠点として設立。中国に進出している日系企業向けに与信管理サービスを中心とした経営支援サービスを提供。その他に日中両言語のクラウド型グループウェアや社員教育のeラーニングを展開し、日系企業を管理面でサポート。2024年9月末時点で487会員の利用実績。
ホームページ: https://www2.rismon.com.cn/jp?utm_source=rm&utm_medium=press&utm_campaign=250123
■リスクモンスターの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年より与信管理業務のアウトソーシング・クラウドサービス事業を開始以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業やビジネスポータル事業、BPOサービス事業、海外事業にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開。リスモングループ法人会員数は、2024年9月末時点で14,256(内、与信管理サービス等 7,744、ビジネスポータルサイト等3,059、教育事業等2,966、その他487)となっています。
会社名 : リスクモンスター株式会社
(英名:Riskmonster.com)
代表者 : 代表取締役社長 藤本 太一
所在地 : 〒103-0027 東京都中央区日本橋2丁目16番5号 RMGビル
設立 : 2000年9月
資本金 : 1,188,168,391円(2024年3月末現在)
ホームページ : https://www.riskmonster.co.jp/?utm_source=rm&utm_medium=press&utm_campaign=250123
リスクモンスターグループ
出典:@Press 「社会・政治・経済(国際)」のプレスリリース。
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