Excelの「ちょっと便利なキー」で効率アップ! 〜[Ctrl]+[Enter]キー -ライブドア
データ入力中、他の操作が必要になったときなどにショートカットキーは便利だ。キーボードから手を離さずに操作できる。マウスに持ち替えて、メニューを順にクリックするよりも効率的だ。
Excelにはさまざまなショートカットキーがあるが、
今回は[Ctrl]+[Enter]キーを紹介しよう。これは、Microsoftのサポートページによれば、「選択したセル範囲に、アクティブセルと同じ値を入力できる」
ショートカットキーだ。
平たく言えば、複数セルに同じ値を一気に入力できるキーなのだが、
実はセルを1つだけ選択しているときでも、ちょっと便利なことができる。
●データを入力後、選択セルを動かさずに確定
「セルを1つ選択し、数字や文字などデータを入力したら[Enter]キーを押す」。
誰もが、基本的にはこのように操作していると思う。
次々に別のセルにデータを入力するなら、それが効率的だ。
ただ、時にはデータを入力後、そのまま書式設定をしたいこともある。
しかし、[Enter]キーを押すと選択セルが隣へ移動するので、もう一度セルを選択し直さなければならない。
そんなときに、データ入力後に[Enter]キーではなく、[Ctrl]+[Enter]キーを押そう。
データ入力後も選択セルが移動することなく、書式設定などの操作が続行できるのだ。
●複数のセルに同じ値を一気に入力
前述の通り、[Ctrl]+[Enter]キーは、複数のセルに同じ値や数式などを一度に入力できるキーだ。
例えば、下図のように複数セルを選択し、文字を入力して[Ctrl]+[Enter]キーを押す。
すると、選択したセルすべてに同じ値が入力できる。
簡単で、使い勝手の良いショートカットキーだ。
●【参考】ジャンプ機能で空白セルをすべて選択する
参考までに、空白セルを一気に選択する方法を紹介しておこう。
前項のような表で、「A」も「B」も「C」も入力し終えて、あとは「残りのセルすべてに『D』を入力するだけ」というときに重宝する選択方法だ。
セルを範囲選択して、[ホーム]タブの[検索と置換]で[ジャンプ]をクリック。
[Ctrl]+[G]キー、あるいは[F5]キーを利用するのもよい。
[ジャンプ]ダイアログボックスで[セル選択]をクリックし、次の画面で[空白セル]を選ぶ。
[OK]をクリックすると、選択範囲の空白セルがすべて選択される。
この状態で文字を入力して[Ctrl]+[Enter]キーを押せば、空白セルに同じ値を一度に入れられる。
入力しても選択セルが移動しないので、このままセルの編集をすることも可能だ。
ショートカットキーは便利だが、もちろん、全て覚える必要はない。
よく使う機能や、便利だなと思うキーを覚えておけば十分だ。
今回紹介した[Ctrl]+[Enter]キーは、
複数のセルに同じ値が入力でき、入力確定後もセル選択が解除されないという、
おすすめのショートカットキーだ。
「便利だなと思うキー」に加えていただけたら嬉しく思う。
執筆 中野 久美子
提供(C)ライブドアニュース