筒井真理子、「いつも、役に溺れたい」 映画『波紋』で主演女優賞/日本映画批…
女優の筒井真理子(63)が22日、都内で行われた『日本映画批評家大賞』授賞式に出席した。
映画『波紋』で主演女優賞を受賞した筒井は、「賞をいただくためにお芝居をしたことはありませんが、賞をいただくと、やっぱり嬉しいですね」と笑顔を見せ、受賞スピーチでは「いつも、役に溺れたい」と語り、演技への情熱を明かした。
「私はですね、自分自身の個性がないので、いつも、役に溺れたいと思っております。そうすると、その役を探っていく作業がとても楽しいのです。例えば、DVのお母さんの役であれば、普段の自分が言いそうもないセリフを叫んだりしています。そんな、自分から遠いところの気持ちを探っていくことで、少しでも繋がって『こんな気持ちだったんだ』と気づくことが出来て、ちっぽけな自分の脳みそがメリッとちょっとだけ大きくなった気がするんです。それがとても幸せで、素敵な瞬間だと感じられて役者を続けているんだと思います」と語った。
『日本映画批評家大賞』は、1991年に水野晴郎さんが発起人となり、淀川長治さん・小森和子さんなど当時の名だたる映画批評家が集まって設立された。
批評家たちの厳密な視点で選ばれるこの賞は、映画人が映画人に贈るものとして知られる。本年度は17賞19組が受賞した。
・主演男優賞 東出昌大『Winny』
・主演女優賞 筒井真理子『波紋』
・助演男優賞 磯村勇斗『月』
・助演女優賞 新垣結衣『正欲』
・監督賞 荻上直子監督『波紋』
・ドキュメンタリー賞 『ライフ・イズ・クライミング!』(中原想吉監督)
・アニメーション作品賞 映画『窓ぎわのトットちゃん』(八鍬新之介監督)
・新人監督賞 金子由里奈監督『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
・新人監督賞 工藤将亮監督『遠いところ』
・新人男優賞(南俊子賞) アフロ『さよなら ほやマン』
・新人男優賞(南俊子賞) 黒崎煌代『さよなら ほやマン』
・新人女優賞(小森和子賞) 花瀬琴音『遠いところ』
・脚本賞 上田誠『リバー、流れないでよ』
・編集賞 今井大介『#マンホール』
・撮影賞 芦澤明子『スイート・マイホーム』
・特別賞(松永武賞) 八丁座
・ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞) 木野花『バカ塗りの娘』
・ダイヤモンド大賞(淀川長治賞) 小林薫『バカ塗りの娘』
・作品賞 『ほかげ』(塚本晋也監督)
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