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【キネマ旬報ベスト・テン】8歳の塚尾桜雅が史上最年少で新人男優賞に受賞



『第97回キネマ旬報ベスト・テン』の表彰式が、18日の都内で行われ、新人男優賞においては映画『ほかげ』に出演した塚尾桜雅(つかお・おうが、8歳)が受賞 。今回が97回目、長い歴史がある同映画賞において「史上最年少の受賞です」と驚きの紹介を受けた。

塚尾は、塚本晋也監督による終戦直後の闇市を描いた映画『ほかげ』で、家族を空襲で失った戦争孤児を演じた。ちなみに、撮影は小学1年生のときに臨んだそうで、現在は「小学2年生です」と右指で数字の2を示した。

▼ 塚尾桜雅
▼ 塚尾桜雅(写真中央)

司会者から「俳優というお仕事、どんなところが面白いですか?」と振られて「う〜ん」と返しながら一瞬考えて「テレビや映画、どんな撮影現場でも皆さんが優しくして下さって、それでとても楽しくて…そうそう、やっぱり芸能活動ってイイなーと思います」と実感がこもった話しぶり、意外性のあるコメントを発して、会場をドッと沸かせた。

そして、将来の目標を訊かれた場面では「ハリウッド俳優になりたいです」とキッパリ話した。「この映画のお仕事でベネチア国際映画祭のときにイタリアに行って、そのときに英語を話している人たち、英会話が出来たらイイなと思えて、英語に興味を持つようになりました。将来は俳優、ハリウッド俳優になりたいです」と口にしていた。

▼ (左から)塚本晋也監督、塚尾桜雅
▼ (左から)二階堂ふみ、磯村勇斗、アイナ・ジ・エンド、塚尾桜雅

第97回 日本映画ベスト・テン
1位 せかいのおきく
2位 PERFECT DAYS
3位 ほかげ
4位 福田村事件
5位 月
6位 花腐し
7位 怪物
8位 ゴジラ−1.0
9位 君たちはどう生きるか
10位 春画先生

その他の受賞者は、以下の通り。

◆外国映画ベスト・テン第1位  「TAR/ター」(監督:トッド・フィールド)
◆文化映画ベスト・テン第1位 「キャメラを持った男たち−関東大震災を撮る−」(演出:井上実)
◆日本映画監督賞 ヴィム・ヴェンダース 「PERFECT DAYS」
◆日本映画脚本賞 阪本順治氏「せかいのおきく」
◆主演女優賞 趣里 「ほかげ」
◆主演男優賞 役所広司 「PERFECT DAYS」「ファミリア」「銀河鉄道の父」
◆助演女優賞 二階堂ふみ 「月」
◆助演男優賞 磯村勇斗 「月」「正欲」「渇水」「最後まで行く」「波紋」「東京リベンジャーズ 2 血のハロウィン編−運命−」「東京リベンジャーズ 2 血のハロウィン編−決戦−」
◆新人女優賞 アイナ・ジ・エンド 「キリエのうた」
◆新人男優賞 塚尾桜雅(つかお・おうが) 「ほかげ」
◆読者選出日本映画監督賞 瑠東東一郎氏(るとう・とういちろう) 「G メン」
◆読者選出外国映画監督賞 マーティン・スコセッシ 氏「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
◆読者賞 川本三郎氏  連載『映画を見ればわかること』





提供(C)ライブドアニュース

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