社会

アフリカのスマホが超おもしろい! 背面が色変化し、レンズも伸縮可能で、割引価格で40%オフ…


グーグルPixel Foldの発表で折りたたみスマートフォンは、いよいよ日本でも普及が進むかもしれない。

しかし新興国では別のメーカーが折りたたみモデルを出して人気になっている。

アフリカやインドでスマートフォンを展開しているTecnoの製品は、日本人が見ても気になるものが数多くある。

今回はTecnoの誇る特徴的な3つのスマートフォンを紹介しよう。

◆◆レンズが収縮するスマホ
「Phantom X Pro」は望遠カメラを搭載するスマートフォン。
背面デザインは中央に大きなカメラ2つを斜めに配置した特徴的なものになっている。
搭載する3つのカメラは以下の通り。
・5000万画素広角
・1300万画素超広角
・5000万画素2.5倍望遠

このうち2.5倍の望遠カメラはリトラクタブルレンズを採用。
望遠カメラを使うときに、背面からレンズが自動的に飛び出すのだ。
とはいえ一昔の超望遠ズームコンデジのようにレンズが大きく伸びるのではなく、本体から飛び出すのは数ミリ程度だ。


レンズが収縮するPhantom X Pro

この構造を取ることにより、スマートフォン本体の厚みを増やすことなく、高倍率の望遠カメラを内蔵することを実現している。
なおTecnoはカメラメーカーとの協業を水面下で模索しているらしい。
すでに他社ではシャープとシャオミがライカと、OPPOがハッセルブラッド、ソニー、vivoなどがツァイスと提携している。
ほかのカメラメーカーのロゴをつけたカメラ強化型のスマートフォンがTecnoから登場する日も遠くはないだろう。

◆◆背面の色が変化するスマホ
アフリカでは昼は太陽の光が強く、夜は灯りの薄ぐらいところが多いのかもしれない。「CAMON 19 Pro Mondrian Edition」は本体を太陽光に当てるとホワイトカラーの背面に色が浮き上がるスマートフォン。
ケースをつけなくても日々外出するだけでスマートフォンの外観を変えることができるのである。

とはいえ色の変化は2パターンだけなので、もうちょっと遊び心も欲しいところだ。


背面の色が変わるCAMON 19 Pro Mondrian Edition。普段の背面は白い

そこでTecnoはさらに「色変」を楽しめる技術 カメレオンカラーリングテクノロジーを開発中だ。

これはスマートフォンの背面の色を自在に変えることのできる技術。
背面の表層に電気で駆動するプリズム層を配置することで、光の屈折を変え1600色の色から好みの色に変えることができるという。
そして「色変」に要する時間はわずか0.03秒、ほぼ一瞬で色を変えられるのだ。

この「色変」技術とアプリを連携させれば、SNSの通知を背面の色で知らせたり、音楽再生に合わせて色を変えたり、といったこともできる。
色を変えるたびに電力が必要になるが、1日100回の変更を行ってもビデオ再生5分程度の電力消費で済むという。またプリズムの寿命も200万回と長いため、通知代わりに「色変」機能を使っても大丈夫だろう。
この技術はまだ製品化は決まっていないが、そう遠くないうちに発表されることだろう。


1600色から色を変えられるカメレオンカラーリングテクノロジー

◆◆価格の安い折りたたみスマホ
Phantom V Foldは、Tecnoならではのコスパを活かした比較的価格の安い折りたたみスマートフォンだ。

Pixel Foldのように横に折りたたむモデルで、開くと7.85インチ、閉じると6.42インチのスマートフォンとして使える。
価格はインドで89,999ルピー、約15万円と折りたたみモデルとしては比較的安い。

ちなみにPixel Foldは開くと7.6インチ、閉じると5.8インチ。
Pixel Foldのアメリカ価格は1799ドル、約24万7000円なので、Phantom V Foldはそれより4割も安く、さらに画面サイズも大きい。
ただしPhantom V Foldはスマートフォンとしてはだいぶ重く、重量は299gもある。
とはいえこの価格で折りたたみスマートフォンが買えるとなれば、新興国でもユーザーは増えそうだ。


15万円の折りたたみ、Phantom V Fold

Tecnoはこのように最新技術を積極的に取り入れる一方で、
エントリー5Gスマートフォン向けチップセット「Dimensity 6020」を初採用して約2万円の「Spark 10 5G」をインドで発売するなどコスパに優れた製品も市場に投入している。

Tecnoは、日本人が知る由もないスマートフォンを日々開発しているのである。

執筆 山根康宏





提供(C)ライブドアニュース

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です