東光鉄工と関ケ原製作所 洋上風力発電に向けた「国産ダビットクレーン」を共同で開発- Net24ニュース
東光鉄工株式会社(本社所在地:秋田県大館市、代表取締役社長:菅原 訪順、以下 東光鉄工)と、株式会社関ケ原製作所(本社所在地:岐阜県関ケ原町、代表取締役社長:矢橋 英明、以下 関ケ原製作所)は、洋上風力発電設備の運用および維持管理において重要な役割を担う「ダビットクレーン」の国産化を目指し、共同で開発を行うことで合意いたしました。
洋上風力発電事業における風車機の耐用年数は、約20年と想定されております。「ダビットクレーン」は海上から風車機への荷役作業に必要な設備として、供給開始からおよそ20年にわたる運用および維持管理(O&M)に重要な役割を担います。
東光鉄工は最大50tの門型クレーンの製造許可を有し、高い溶接技術での組立を得意としております。また、超大型鋼構造物の製作が可能な工場設備と立地優勢を活かし、国内初の商業用洋上風力発電所である秋田港・能代港においては、基礎部材であるトランジションピースとモノパイルの仮置き架台や輸送用架台を製作いたしました。
関ケ原製作所は1946年に設立し7つの事業を展開している産業機器メーカーであります。
1950年に船舶用クレーンの製造を開始し、以来70年以上にわたり、国内外で建造される船舶に搭載されるクレーンや、海洋産業向け機器の開発など、海上という特殊な環境下における機器製造のリーディング・カンパニーとしてその高い技術力を評価いただいております。
東光鉄工と関ケ原製作所は、それぞれが得意とする製造技術、ノウハウ等の強みを活かし、日本の海洋に適した「ダビットクレーン」の開発に着手いたします。
我が国は2050年にカーボンニュートラルを目指し、再生可能エネルギーの導入と洋上風力発電による主力電源化を進めております。
洋上風力発電において政府は、「洋上風力産業ビジョン(第1次)」で、年間100万kW程度の区域指定を10年継続し、2030年までに1,000万kW、2040年までに浮体式も含む3,000万kW~4,500万kWの案件を形成することを目標としました。
2030年までの導入エリアは東北、北陸、北海道で国内全体の6割強と予想されており、東光鉄工と関ケ原製作所は、導入エリアに近い秋田県で「ダビットクレーン」を生産することにより、安定的かつスピーディーな製品や部品の供給を目指してまいります。
また、洋上風力発電事業における構成品の多くは、先行する欧州メーカーが高いシェアを占めております。そこで産業界は、国内調達比率を2040年までに60%にすることを目標に掲げました※。
秋田県を起点としたダビットクレーンの開発・製品化は、国内におけるサプライチェーンの構築と国内シェアの底上げを実現する事業と位置付け、東光鉄工と関ケ原製作所は、2023年度内の実用化を目標に、今後日本の海洋に適した製品開発に取り組んでまいります。
【東光鉄工株式会社 概要】
会社名 : 東光鉄工株式会社
代表者 : 代表取締役社長 菅原 訪順
本社所在地: 〒017-0012 秋田県大館市釈迦内字稲荷山下19-1
設立 : 1973年7月2日
資本金 : 8,500万円
事業内容 : 自社製品TOKOドーム、タイヤ試験機、ドローン開発・製造・販売
各種鋼構造物の設計・製作・施工及び据付
産業用機械、プレス金型の設計製作
各種設備保守メンテナンス
URL : https://www.toko-tekko.co.jp/
【株式会社関ケ原製作所 概要】
会社名 : 株式会社関ケ原製作所
代表者 : 代表取締役社長 矢橋 英明
本社所在地: 〒503-1593 岐阜県不破郡関ケ原町2067番地
設立 : 1946年11月4日
資本金 : 2億4,700万円
事業内容 : 油圧機器製品事業、商船機器製品事業、舶用特機製品事業、
鉄道機器製品事業、大型製品事業、精密石材製品事業、
軸受製品事業
出典:@Press