
「女性同士でも語れない」国仲涼子が見つめる“生理の沈黙”と『OiTr』について…

俳優の国仲涼子が6月13日、都内で開催された生理用ナプキン無料提供サービス『OiTr(オイテル)』のサービス説明会および公認アンバサダー就任発表会に出席した。イベントでは、自身の生理にまつわる体験やアンバサダー就任に対する思いを率直に語った。
『OiTr』は、「One in The restroom(個室トイレにあるべき大切な一つ)」の頭文字から名付けられたサービスで、商業施設や学校などの個室トイレに専用ディスペンサーを設置し、生理用ナプキンを無料で提供する仕組みである。「トイレットペーパーのように、生理用ナプキンも無償で常備される社会の実現」を理念に掲げ、2024年5月時点で全国28都道府県、302施設への導入が進んでいる。
この日、公認アンバサダーとしての就任が発表された国仲は、6月9日に46歳の誕生日を迎えたばかり。オファーを受けた当時の心境について「40代後半という年齢でこのようなお話をいただけたことは、非常に意味のあることだと感じています」と述べ、「もし30代の時だったら、皆さんの前で生理に関する話をすることは難しかったかもしれません」と、年齢を重ねた今だからこそ語れるテーマであると実感を込めて語った。
また、自身の経験についても触れ、「私自身も生理に関する悩みは多くあります。生理痛が重かったり、体調の変化が毎月あったり、メンタル面での不調も感じてきました。そうしたことを他人に相談するのは難しく、女性同士でも自分で抱え込むような雰囲気がどこかにあります」と吐露。「いつの間にか、生理は『言ってはいけないもの』『隠さなければならないこと』と思い込んでいた」と、これまでの思いを率直に語った。
国仲は、撮影現場で突然生理が始まり、焦りや不安を感じた経験も明かした。「撮影中に急に来てしまったりすると、本当に焦って気持ちが沈んでしまうことがあります」と具体的な状況を説明し、「家から持ってくるのを忘れたり、あと1個足りなかったりという場面もある。そんな時に『OiTr』に出会えると、本当に助かると感じます」と、ユーザー目線でその利便性を評価した。
アンバサダーとしての抱負については、「生理に関する悩みは人それぞれで、職場や家庭など身近な場所でも話しにくいのが現状だと思います」と指摘し、「少しでも気軽に話せる環境が広がり、『OiTr』のようなサービスが当たり前の存在になってくれたら嬉しい。微力ながら力になれれば」と、社会課題への積極的な関与に意欲を示した。


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