
吉永小百合、79歳で初ピアス「開けるしかないと思った」――実話映画『てっ…

2025年秋に公開予定の映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の完成報告会見が、5月13日に都内で行われた。会見には主演の吉永小百合をはじめ、豪華キャスト陣と阪本順治監督が登壇した。
本作は、1975年に女性として世界で初めてエベレスト登頂を果たした登山家・田部井淳子さんの実話を基にした物語である。吉永は、生涯で76ヵ国の最高峰に挑戦し続けた田部井さん本人を演じている。
会見中、阪本監督が吉永の役作りに関する印象的なエピソードを明かした。監督は「吉永さんが田部井淳子さんにアプローチするために、一つ準備なさったのが、田部井さんは耳にピアスの穴を開けてらっしゃったんですね。それで、吉永さんもクランクイン前にピアスの穴を開けられました」と語った。
吉永は撮影時、79歳にして初めてピアスを開けた。田部井さんから譲り受けたピアスを着用しており、会見では左耳に手を添えるしぐさを見せた。
このエピソードについて記者から改めて質問を受けた吉永は、「これはもうこの役は開けるしかないと思いまして」と決意を語った。一方で、時代劇への出演に支障が出る可能性についても触れ、「大変だったのは1ヶ月間泳いじゃいけないって皮膚科の先生に言われて、泳がないっていうことは私にとってとっても辛いことだったので、それを我慢しました」と、趣味の水泳を一時的に断念した苦労を明かした。
それでもその決断に後悔はないようで、「今回の役に没頭するために開けようと思いました。そうしたら、解放されたような…、いい気持ちに今なっております」と、ピアスを開けたことでの心境の変化を明るく語った。

本作は、吉永にとって124本目の映画出演となる。80歳を迎えた今もなお、役作りへの情熱を失うことなく、新たな挑戦を続けている。
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、田部井淳子さんのエベレスト初登頂から50周年を迎える2025年10月31日に公開される予定だ。

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