社会

佐藤二朗が12年ぶりに書き下ろした戯曲『そのいのち』で舞台初共演する宮沢りえ



俳優の佐藤二朗と宮沢りえが29日、都内で行われた舞台『そのいのち』の制作発表会に登壇した。

この作品は、佐藤が12年ぶりに書き下ろした戯曲で、ミュージシャン・中村佳穂の楽曲『そのいのち』(2018年)にインスパイアされている。

物語は、介護ヘルパーとして働く山田里見(宮沢りえ)と、彼女の雇い主である障がいを持つ相馬花とその夫・和清(佐藤二朗)の穏やかな日常が、ある出来事をきっかけに崩れていく。「持つ者」と「持たざる者」の間に存在する埋めがたい「溝」が描かれている。

▲ 舞台『そのいのち』制作発表会見より(左から)宮沢りえ、佐藤二朗

佐藤は、宮沢への出演オファーについて「ここで初めて言います。なんとか口説きたいから、酔っぱらった勢いで1回だけ長文のメールを送ったことがある」と自身の行動を明かした。

そのメールの内容について「大きな座組でやるのもいいけれど、僕たち自身でムーブメントを起こそうよ、そんなメッセージを送っていた」と語り、「次の日の朝に(自身が書いたメールを)見たら、こっ恥ずかしくて『キャー』って叫びたくなるくらいの内容で、『ごめん、りえちゃん、あのメールは酔っぱらって送っていた』と言ったら、りえちゃんが笑ってました」と、後日二人で交わしたエピソードを披露した。

宮沢からの返信メールについて、佐藤は「りえちゃんが最後に『そそられます』って言ってくれたんです。僕の作品のことで。しかも『ちょっとこの言い方が適切かどうか分かんないですけれど、そそられます』と遠慮がちに言ってくれたんです。僕はその瞬間、この俳優は信頼できるなと思ったんです」と得意げに語り、笑いを誘った。

舞台『そのいのち』は、東京・世田谷パブリックシアターで11月9日(土)からスタートし、その後は兵庫や宮城へ巡演する。

宮沢は「台本を初めて読んだ時、とても衝撃を受けたシーンがありました。ただ、具体的にこんな内容ですと言えなくて、やっぱり劇場で初めて味わっていただきたいです」と語り、これから見る人たちへの期待を高めた。

また、作品に携わる中で「この物語は、誰にでも起こりうること。自分にとって愛する人がいる方、これから愛する人ができる方、今までに誰かを愛したことがある方、今まさに誰かを愛している方…そんな全ての人にとって、とても心に響く、心に問いかけるテーマがあると思っています。私たちもそのテーマに誠実に取り組んでいて、見に来てくださった方々と『忘れられない時間だな』と思ってもらえるような作品にしたいです。ぜひとも、多くの方に見に来ていただきたいです」と、作品への思いを熱く語った。

▲ 12年ぶり新作戯曲『そのいのち』を書き下ろした、佐藤

▲ 「見に来てくださった方たちと忘れられない時間を共有したい」と、宮沢

■関連リンク
舞台『そのいのち』…関西テレビ/案内WEBページ





提供(C)ライブドアニュース

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