村上春樹氏が初のアニメ映画『めくらやなぎと眠る女』の上映イベントで告白、…

小説家の村上春樹氏と音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデス監督が15日、早稲田大学・大隈記念講堂で行われたアニメ映画『めくらやなぎと眠る女』の上映イベントに出席した。

フォルデス監督が手がけた本作は、村上氏の６つの短編小説「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFO が釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」を基にした、村上作品初のアニメ映画。

村上氏が「僕は割と短編小説を映画にしてもらうのは嫌じゃないんです」と明かしつつ、「短編小説から映画を作る場合、監督自身が足していかないといけない。そうすると面白いものが出来る傾向があると思う。長編小説の場合を言うと、どうしても引く作業になっちゃう。僕は短編小説から作っていった方が意欲的な作品になる気がするんです」と自身の考えを述べた。

さらに、「『ドライブ・マイ・カー』（2021年）と『バーニング』（2018年公開）という映画がこれまでありましたが、どちらも短編小説から作られました。僕は割と、短編小説を映画にしてもらうのは嫌じゃないんです」と語り、短編小説の映画化に対する好意的な考えを示した。

今作は、7月26日から東京渋谷のユーロスペースほかで全国公開される。

▼ （左から）村上春樹氏、ピエール・フォルデス監督

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