松本幸四郎が『鬼平犯科帳』の5代目長谷川平蔵役を演じることは、私にとって「天命」である。
歌舞伎俳優・十代目松本幸四郎が23日、都内で主演映画『鬼平犯科帳 血闘』の舞台あいさつに出席した。
本作は、作家の池波正太郎さんの生誕100年を記念として制作され、今年1月に放送されたテレビスペシャル『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』(時代劇専門チャンネル)に続く作品。これまでに、松本の祖父である初代松本白鸚に始まり、丹波哲郎、芦屋雁之助、叔父の2代目中村吉右衛門が演じた役を受け継ぎ、”5代目”長谷川平蔵を松本が演じる。
上映後の舞台あいさつに臨んだ松本は、司会者から「私にとっての”鬼平”とは?」と問われて「天命」と短く答えた。また、「『鬼平犯科帳』という映像作品は、いつの時代にも存在してきた。もちろん、形にしてきて下さった方々がいたからこそ、ここまで続いてきました。それで自分も長谷川平蔵を務めるのも天命だと思っていて、途切れさせちゃいけない。そう正面から、しっかりと受け止めています」と作品に対する責任を明確に語った。
5月10日(金)から劇場公開を迎えるにあたり、「人と人とがつながりあって起こる物語です。人同士が色濃く描かれている人間ドラマがあります。そんな人間の濃さを感じていただきたく、過去の『鬼平犯科帳』と、ぜひ、見比べていただきたいです。これから、初めてご覧になる方には『鬼平犯科帳』という世界に浸っていただきたいなと思っています」と呼びかけた。
なお、今日の舞台あいさつには、松本のほか、市川染五郎、仙道敦子、中村ゆり、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、志田未来、北村有起哉、そして、山下智彦監督らも同席した。
(前列左から)志田未来、中村ゆり、松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子
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