社会

スマホのカーナビアプリはどれだけ使われているのか? 利用実態や認知度から… -ライブドア

スマホのカーナビアプリはどれだけ使われているのか? 利用実態や認知度から分かったメリットとデメリットを解説


●カーナビアプリの利用実態はいかに?
みなさんは、スマートフォンのカーナビゲーション(カーナビ)アプリを利用したことがあるでしょうか。

Googleマップのような地図アプリのカーナビ機能も含めるなら、かなり多くの人がその存在を知っているかと思います。

最近では自動車の購入時に車載のカーナビシステムを買わず、スマートフォンのカーナビアプリで済ませる人も少なくありません。

カーナビアプリはどの程度普及しているのでしょうか。
また、カーナビアプリを利用する際の注意点とは一体何でしょうか。


最近は車載カーナビを利用する人が少ない?

●カーナビアプリ利用率に隠された「不思議」
はじめに、カーナビアプリの利用状況を見てみましょう。

MMD研究所が2022年9月に行った「車で利用するマップアプリ(カーナビアプリ)に関する調査」によると、
カーナビアプリの認知度は10代から60代まで80%前後となっており、幅広い世代でその存在が周知されています。

一方で利用経験では、10代の54,3%が一番高く、世代が上がるほどに利用経験は下がり、60代では35.6%まで落ち込みます。

現在も利用しているという人の割合も利用経験者とほぼ同じ傾向にあり、
若い世代ほど利用率が高いことが分かります。


カーナビアプリは認知度こそ高いが利用率は思ったよりも低い印象だ

面白い点は、車載カーナビの搭載・非搭載にかかわらず、
カーナビアプリの利用率があまり変わらない点です。

車載カーナビを搭載していない自動車でのカーナビアプリ利用経験者の割合は53.1%、現在も利用している人の割合は39.2%です。
車載カーナビを搭載している自動車でのカーナビアプリ利用経験者の割合は45.3%、現在も利用している人の割合は32.5%にのぼっています。

車載カーナビがあるのに、敢えてカーナビアプリを利用するメリットがあると感じているようです。


車載カーナビがあるのにカーナビアプリを利用するメリットとは?

●カーナビアプリのメリットとデメリット
カーナビアプリを利用するメリットには、主に以下のようなものがあります。

・利用料金が安い(無料で利用できるものも多い)
・常に最新のルート情報で案内される
・自動車だけではなく徒歩や公共交通機関なども併用したルート案内をしてくれる
・自動車から取り外して利用し続けられる

なんと言っても利用料金が安価な点は大きなメリットです。

車載カーナビの場合、カーナビシステム自体が数万円〜十数万円することがほとんどです。
しかも地図の更新で数千円〜1万円程度かかることもあります。

カーナビアプリの場合、無料で利用できるものも多く、地図更新の費用もかからない場合もあります。

カーナビアプリの利用状況をさらに精査してみると、
無料で利用していた人の割合は90.5%と非常に高いのが特徴です。
さらに利用していたアプリを調べると、

・Googleマップが64.5%
・Yahoo!カーナビが25.7%

この2つを合算すると、カーナビアプリ利用者の約8割の人がGoogleマップかYahoo!カーナビを利用していることが分かります。


手軽さや認知度がカーナビアプリ選びで重視されていることが分かる

それでは、カーナビアプリ(スマートフォン利用)のデメリットとは一体何でしょうか。
以下のようにまとめることができます。

・ETCとの連動ができない
・カーオーディオとの連動ができない(音声案内中にカーオーディオの音量を自動調整する機能がない)
・位置測位精度が車載カーナビより劣る
・画面が小さく操作しづらい
・画面操作時に車載用ホルダーから落下するリスクがある
・車載用ホルダーの設置位置に注意が必要(フロントガラスに取り付けるタイプなどは設置位置によって違法となる)
・給電しながらの長時間利用はスマートフォンのバッテリーを劣化させやすい


普段からカーナビアプリを利用している人でも、意外と気付いていなかったデメリットは結構ありそうです。
とくにスマートフォンの設置位置や、車載用ホルダーの安定性などを、しっかり確認することが重要です。

正しく使えばとても便利なスマートフォンのカーナビアプリ。
メリットやデメリットを正しく把握し、快適なドライブを楽しみましょう。

執筆 秋吉 健





提供(C)ライブドアニュース

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です