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日本代表、カタールW杯のメンバー26人を発表 森保監督の質疑応答 -ライブドア

日本サッカー協会は1日、今月20日に開幕するサッカーワールドカップ・カタール大会に臨む日本代表メンバー26人を発表した。

【GK】
川島永嗣
権田修一
シュミット・ダニエル

【フィールドプレーヤー】
長友佑都
吉田麻也
酒井宏樹
谷口彰悟
柴崎岳
遠藤航
伊東純也
山根視来
浅野拓磨
南野拓実
守田英正
鎌田大地
板倉滉
中山雄太
相馬勇紀
三笘薫
前田大然
堂安律
上田綺世
田中碧
冨安健洋
伊藤洋輝
久保建英

上記26人のメンバー発表後に行われた質疑応答は以下の通り。

26人のメンバー発表後の率直な思い

発表した今も難しい選択だなというふうに思っております。
今回のワールドカップに臨むベストの選手を選択したと自信を持って思っていますが、このメンバーの中に入ってもおかしくない力のある選手たちはまだまだたくさんいます。
その選手たちのことを思うと複雑な心境ですが、全ての選手たちの思いを持って、カタールのワールドカップで全力で戦いたいなという気持ちになっております。

重要視したポイント、あるいはものすごく頭を悩ませたポイントは

重要視したポイントはこれまでの活動、そして今の選手の置かれている状況、そしてワールドカップでの戦いを見通した時に、総合的に考えて、今のベストということで選考させていただきました。
選考としては、ストロングポイントを持ちつつも、チームとして気持ちを繋げることができる、連携、連動して戦うことができる、組織力としてこの力を生かすことができる選手を選考させていただきました。
また、難しかったポイントとしては、全てのポジションでこの26人に入っていてもおかしくないという選手は本当に多くいますので、そこで誰を選ぶかというところでは、非常に難しさがありました。

最終的にこの26人で決断したタイミングは

最終的には今朝決断しました。
しかしながら、昨日スタッフミーティングでこれまで積み重ねてきた議論の延長上で、いろんな想定をして。
26人を選ぶという議論をした中で、おおよそのところを決め、最終的には選手の状態の確認をして、今朝、決めさせていただきました。

これまで日本代表の攻撃を支えてきた大迫選手や古橋選手の名前はなく、一方で若い東京五輪世代の選手の名前がぱっと目に入った。この辺りの監督の意図はどういうところにあったのか

今名前の挙がった選手たちは、許されるのであれば招集したい、一緒にカタールの地で戦いたいという選手たちですし、その力がある選手たちだと思います。
誰と誰をっていう比較はしなければいけないところはありますが、比較できるものではないと思っています。
また、今回、26人の選手を選ばせていただきましたが、Jリーグでももう1節ありますし、ヨーロッパのリーグ戦で、最終的にワールドカップに入ってくる直前まで試合もありますので。
26人の選手を選ばせていただきましたが、これまでもいろんなことが起こった中で、最終的な戦いを代表活動ではしてきました。そういった意味では、ラージグループを常に持ちながら、最終的に開幕を迎えられるようにしていきたいなと思っています。

カタールワールドカップを戦うにあたって、森保監督の決意をひとこと

まずは、日本代表を応援してくださっているサポーターの皆さん、国民の皆さんには、日頃からの応援に感謝したいと思います。
そして、カタールのワールドカップでは、日本の代表として、日本人としての誇りを持って、日本人らしく、チーム一丸となって、最後まで戦い抜いて、皆さんの応援の期待に応えたいという風に思っております。
我々はベストエイト以上という目標を持っています。
競合ばかりのワールドカップで簡単な目標ではありませんが、サポーターの皆さん、国民の皆さんの応援の力を借りれば、必ず目標を達成できるという風に思っておりますし、サポーターの皆さんと国民の皆さんには応援とともに一緒に戦っていただき、世界の舞台でみんなで挑んで、新しい景色を一緒に喜べたらなという風に思っております。

FWの選考事情について

これまでの我々の活動と、選手が置かれている状況、選手のコンディションと、ワールドカップでの戦いというこの先を想像した時に、今のベストということで、フォワードだけではなく、チーム全体を選ばせていただきました。
大迫や古橋はこれまでの活動の中でワールドカップ予選、そして、この4年間で、今回のワールドカップにつながる道を繋げてくれる戦いをしてくれた素晴らしい選手だと思いますが、先ほども言った通り、これまでと、今、そして、ワールドカップでの戦いをいろんなシミュレーションをした時に、優先順位としてこのメンバー選考になりました。
ただ、今回選んだ選手と同等の力を持っているという風に思いますので、また日本のために戦うという気持ちを持ち続けていてもらえたらなという風に思っています。

メンバーが決まった上でドーハに再び乗り込むことへの心境

私の現役時代、ドーハの地でワールドカップへの夢を叶えられなかったという場所であることは私自身も悔しい、悲しい思い出がある場所だという風に認識しております。
しかしながら、リベンジという気持ちは持っていなくて、今、監督として、素晴らしい選手やスタッフとともに、そして我々のサポーターとともに、そのカタールのワールドカップで戦うことを楽しみにしていますし、私が経験したことは本当に悲しいことでありましたけど、そのドーハの悲劇をドーハの歓喜に変えられるように、これからの残された時間で最善の準備をして、カタールの地では選手たちに思い切ってプレーをしてもらい、みんなで喜びあえる結果を出せたらな、という風に思っております。

普段サッカーに馴染みのない人に伝えたい森保ジャパンの強み・メッセージ

サッカーに限らず、いろんなスポーツを見ていただいた時に、ルールや内容的にわからないけど何か感動したな、心が震えたな、って思ってもらえることがあると私自身は思っていますし、私自身も経験しています。
ですから、まずはサッカーを見ていただいて、選手たちの頑張りを見ていただいて、選手たちが勝っててもそうでなくても、チーム一丸となって最後まで戦ってるな、全力で戦い抜いてるな、っていう姿を見ていただいて、国民の皆さんの日常の活力にしていただけるようなメッセージを感じていただければな、という風に思っております。
そして、見ていただきたいポイントとしては、みんな選手たち個性があります。みんな素晴らしい個の力を持っていて、特徴があります。
そのそれぞれの特徴がある強い力を持った選手たちがそれぞれバラバラに頑張るのではなく、チームのために、仲間のために、和の力を持って戦うというところを見せてくれるというふうに思いますので、個性の強い選手たちがチームメートと繋がって、組織力を発揮するというところ、見ていただけたらなという風に思います。

26人登録と通常から3人増えた理由は

メンバー選考でこれまでの23人から26人に3人増員になったということで、あらゆる想定をした中で、日本のストロングポイントを少しでも出していける特徴を持った選手たちをプラスしたという風に思っています。
これまでの23人で戦う選択肢より26人の選手たちでの戦う選択肢の方が多いということで、考えて選びました。
ちょっと質問と違うかもしれないですけど、23人から26になって、そしてひょっとしたら違う人数で選ぶことになっても、いい選手は本当にたくさんいますし、そこで26人であり、例え話ですけど30人になったとしても、必ず全て迷う選考になるんだなと感じました。
23人の選考枠から26人になって、選びやすくなるかなという風に思っていましたけど、全くそんなことはなかったですし、本当に選手たちの思いというものを感じながら今回も選考に当たらせてもらいました。

現在の森安監督の心境は

四文字熟語で言うと「行雲流水」の気持ちでいます。今この場は非常に緊張していますけど、ワールドカップ本大会での戦いを考えた時には非常に楽しみですし、ワクワクする気持ちはありますけど、気持ちの高揚は実はあまりなくて。
普段やってることをまたワールドカップに向けて詰め上げていくということを自然体で考えられてるかな、という風に思っています。

攻撃陣にワールドカップ経験者がいなくても戦えるという結論に至った経緯は

我々のスタッフミーティングの場を見られてたような質問でありますけど、本当にそこは議論になりました。
選ぶ時にワールドカップ経験者がいなくなるというところは、メンバーを見た時にも我々も考えるポイントの1つとしてかなり話し合いました。
もちろんワールドカップ経験者の力を借りて戦いたいという選択肢も、こうやって選んでおきながらもまだまだ考えているところはありますが、経験者の経験は非常に大切ですけど、経験がない選手たちの「ワールドカップで成功したい」という野心を持って戦ってくれるエネルギーを期待してメンバー選考に至りました。

26人になったことで選考の基準が変わったところはあるか

選べる人数が変わったからかどうかというところは、23人で考えてなかったのでわからないところがありますが、これまでの活動と現状、ワールドカップを見据えた時に、ということ。
あとは選手1人1人のパフォーマンスデータっていうところも、今シーズンのデータ、過去のトップパフォーマンスと、今のパフォーマンスのデータ収集もしつつ、メンバーの選考に繋げています。
(原口、南野など)本当に彼らに頼りたいとこところはまだまだあります。と同時に、伸びてきている経験の浅い選手たちの目というところも大切にしなければいけないと思います。
プラス、このワールドカップの長期、チームとして戦うという時に考えて結論を出させてもらいました。

怪我している選手の回復の見込みや招集に至った経緯

常に日本協会のメディカルチームと選手の所属チームのメディカルチームとで情報共有しながら選んでおります。
選手に関しては、ここからワールドカップに向けて、チームでどのような状態になるかという見通しと、ワールドカップでトップパフォーマンスでプレーできるということで、情報を共有して決めています。
また、情報共有だけではなく、日本協会のヨーロッパ支局の担当が常にヨーロッパ各地のチームを回ってくれながら、そして現在はトレーナーとドクターをヨーロッパに派遣して選手たちのコンディションを確認してこのメンバー発表に繋げております。
最終的に何が起こるかわからないということはあるかもしれませんが、自信を持って、安心した情報をいただいて今回のメンバー発表に繋げることができました。






提供(C)ライブドアニュース

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