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子どものネット/見守りの指南! 〜総務省のガイドとSNS業界団体特設サイト -ライブドア


子どものネット/見守りの指南! 〜総務省のガイドとSNS業界団体特設サイト


夏休みも終わり、新学期が始まった。
この時期は、子どもに関わる悩みも増えてくるときでもある。

その1つに、「子どもとインターネットの付き合い方の問題」がある。
時間を忘れてスマートフォンばかりを見てしまったり、SNSで友だちとトラブルを起こしたり……。

我々親世代・祖父母世代が子どもの頃には、当然ながらSNSやオンラインゲームなど、
「インターネットで遊ぶ場」はなかった。
しかし、マンガ雑誌やTVゲームに夢中になりすぎて叱られた経験などはある。だから、スマートフォンを「マンガが読める機械」や「ゲーム機」として利用する分にはまだ理解できるし、「時間を決めて使いなさい」といったアドバイスはできる。

しかし、インターネットの世界は果てしない。

スマートフォン同士がつながり、
メッセージを送り合い、音楽を聞き映像を見て、買い物をし、振込や投資もできて…
などなど、スマートフォンはいまや「何でもできる機械」となっている。

その分、子どもに伝えておきたい「使用上の注意」も膨大だ。
親自身、子どもにどこからどう話せばよいか迷ってしまう。

まずは、親世代も「子どものインターネットとの付き合い方」について知る必要がある。
そのためには、それについてアドバイスをしてくれる、信頼できる運営者のサイトを探すのも1つの方法だ。

●インターネットとの付き合い方を確認しよう〜総務省『インターネット利用ガイド』
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/

現在は未就学児でも、親のスマートフォンでYouTubeやTikTokを楽しむ時代だ。
文字を覚えた子なら、LINEでメッセージも送れる。

まだまだ小さいからといった油断は禁物だ。
「スマホを使うときはママに断ってね」といった子どもが理解しやすいところから、伝えるべきことは伝えていかなければならない。
外出時に交通ルールを少しずつ、年齢に合わせて教えていくのと同様だ。

総務省『インターネット利用ガイド』では、年代別のインターネット利用ガイドが用意され、未就学児の保護者向けのページもある。

画面にPDF版をダウンロードするためのボタンが出てくるが、こちらを使うのもおすすめだ。サイトの内容が1ファイルにまとまっているので読みやすい。プリントアウトして、家族で共有するのもよいだろう。


小学生になると、学校からタブレットなどの端末を渡される。
今や、教科書にもQRコードが付き、副教材が動画で見られる時代。

はじめのうちは先生も親もついているので、指導するチャンスは少なからずある。
ただ、子どもはあっという間に操作を覚えてしまう。
学校から渡される端末ではなく、自由に使える自分だけのスマートフォンを持ちたいと、すぐに言い出すはずだ。

端末をひとりで操作するようになるその前に、「青少年」や「インターネットトラブル事例集」のページを見せておくのもよいだろう。家庭でのルール作りの話し合いにも役立てられる。


特集ページや動画コンテンツ集、リンク集などにも、さまざまな企業や団体のコンテンツが載っている。子どもがよく使うサービスのコンテンツには、目を通しておくとよい。


●悲しい思いをしてしまったら……SMAJ『#NoHeartNoSNS』
https://no-heart-no-sns.smaj.or.jp/

文字でのやりとりがメインのSNSは、ちょっとした言葉の行き違いが大きなトラブルに発展することもある。
対面での会話なら、言葉の足りないところを顔の表情が補ってくれるし、言い間違いもすぐに訂正できる。

しかし、書き言葉は難しい。微妙なニュアンスを表現しきれないこともある。

そのため、SNSを楽しむには誤解を与えない文章術はもちろん、相手の言葉を悪い意味に捉えない考え方、スルースキルも必要だ。
しかし、そうした努力をしても、人と人の間には行き違いが起こる。対人関係訓練が十分でない子ども同士であれば尚更だ。

『#NoHeartNoSNS』は、TikTokやLINEなどSNS運営会社で作る業界団体SMAJ(一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構)の特設サイトだ。
「ひとりで悩まないで」と、トラブルに遭った際の対処法や相談窓口を案内している。
子どもたち、若者たちに、ぜひ目を通してほしい。


インターネットの世界を楽しく安全に歩くためには、ITについての基礎知識も大事だし、トラブルが起こったら周囲の人や専門機関に相談することも大切だ。
こうしたサイトを利用して親世代も知識を得て、子どもたちを見守り、そして指南していければと思う。

執筆 中野 久美子





提供(C)ライブドアニュース

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