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iPhone SE(第3世代)を買うべきユーザーとは? 「はじめてのスマートフォン」の条件 -ライブドア



●iPhone SE(第3世代)のターゲット層は?
Appleが3月に発売したスマートフォン「iPhone SE(第3世代)」。すでに購入された方や、今も興味があり購入を検討している方は多くいるでしょう。

5万円台から購入できるiPhoneとしてロングヒットとなりつつありますが、
一見するとこれまでのiPhone SE(第2世代)やiPhone 8などと見た目の違いがほとんどなく、目新しさに欠ける印象です。

しかしながら、その基本性能(処理性能)は最新のスタンダードモデル「iPhone 13」と同等であり、「ハイエンドモデルの「iPhone 13 Pro」ともほとんど差がありません。

そんな「羊の皮を被った狼」とも呼べるiPhone SE(第3世代)は、どのような世代やユーザー層に向いたスマートフォンなのでしょうか。


iPhone SE(第3世代)がピッタリなユーザーとは?

●iPhone大好き!な中高生にピッタリ
最もオススメしたいのは、10代後半の中高生です。

この世代からのiPhoneブランドへの信頼と支持は非常に厚く、MMD研究所が2022年5月に行った「スマートフォンOSシェア調査」によると、男性で70.1%、女性では84.1%もの人がiPhone(iOS)を選択しています。


20代以下の世代のiPhone支持率は圧倒的

中高生がiPhoneを持ちたい理由は、
・みんなが持っているから
・同じiPhoneシリーズなら同じアプリが使え、使い方やデータなどの情報を共有しやすい
・Androidは、基本設定やアプリの使い勝手が機種で異なり、人に使い方を聞けない

こういった「友人とのコミュニケーション」において、有利な面が多くあることが挙げられます。
とくに「使い方を誰かに聞きやすい(教えてもらいやすい)」という点は、初めてスマートフォンを持つことが多いこの世代にとって大きなメリットです。

さらに、
・最新のゲームでもスマートフォンの性能を気にすることなく快適に遊べる
このような点も中高生にとっては大きな魅力でしょう。

またAndroidスマートフォンの場合、2〜3万円からラインナップされているため価格のみを見るならば大きなコストを抑えられるメリットがあります。
しかしながら、そういった機種は基本性能が抑えられており、とくに3Dグラフィック処理の弱い機種がほとんどです。

そのため、AndroidスマートフォンでiPhone同様の快適なゲーム体験をしたい場合はハイエンド機種が必要となります。
しかしそういったハイエンド機種は10万円以上することも多く、iPhone SE(第3世代)と同じ5〜6万円の価格帯で探すのは非常に大変です。

またAndroidスマートフォンは、安価になるほどに性能が低くなるため、低い性能を補うための工夫が必要になります。
そういった工夫をするにもスマートフォンやIT関連での深い知識や経験が必要になるため、あまりに性能の低いスマートフォンは「はじめてのスマートフォン」としてはオススメしづらいということもあります。

子どもにスマートフォンを買い与える保護者の立場としては、できるだけ安価に済ませたいという思惑もあります。
その上で、子どもからの「iPhoneじゃなきゃ嫌だ」、「ゲームが快適に遊べないと嫌だ」という要望との折衷案としても、iPhone SE(第3世代)は選択しやすいモデルと言えるでしょう。


スマートフォンの知識がない人ほどiPhone SE(第3世代)を買っておけば安心だ

●iPhone SE(第3世代)なら通信キャリアの変更も安心確実
もう1つのオススメしたいユーザー層は、MNPなどで移動体通信事業者(MNO)や仮想移動体通信事業者(MVNO)を頻繁に渡り歩く、スマートフォンのヘビーユーザーです。

現在のスマートフォンは基本的にSIMロックフリーで販売されているため、購入したスマートフォンはどこの通信キャリアでも原則的には利用できます(SIM側に通信キャリアの使用制限を掛けるIMEIロックなどは現在もある)。

しかしながら、ここで注意したいのが「バンド制限(バンドロック)」です。

Androidスマートフォンの場合、通信キャリアごとのローカライズやコスト削減のため、利用可能な電波の周波数帯域(バンド)が制限されている機種が多くあります。

とくに安価なAndroidスマートフォンほどそういった制限が多い傾向にあるため、
「安いスマートフォンをMVNOで使い回そうとしたら電波が入らなかった」
「通信は可能だったが通信エリアが狭くなった(使えるバンドが少なかった)」
このように、購入後にトラブルに見舞われる可能性が少なからずあります。

iPhone SE(第3世代)の場合、そういったバンド制限がほぼないため(少なくとも日本国内では問題ない)、どの通信キャリアでも安心して利用できるというメリットがあります。

どんなに安いスマートフォンでも、安心して利用できなければ意味がありません。
その点で、iPhone SE(第3世代)は、面倒なバンド帯域の事前チェックなどを行わなくとも良いという点でオススメできるのです。


どこの通信キャリアでも安心して使える。そう、iPhoneならね

●スマートフォン選びに迷った人こそ買うべき1台
iPhone SE(第3世代)はiPhoneシリーズの中で最も安価で、且つ「中価格帯でハイエンド並みの基本性能」という部分に特化したスマートフォンです。

そのため、ターゲット層や潜在的にニーズのある層もハッキリしています。
・とにかく安いスマートフォンがいい
・全画面デザインじゃないと嫌だ
・MNPはほとんどしない(いつも通信キャリアで購入してそのまま使う)
・ゲームやVRコンテンツは遊ばない
・スマートフォンの知識があり安価な端末も工夫して使いこなしている
・友人と同じスマートフォンではなくても問題ない
こういった層には、ほぼ響かないスマートフォンです。

逆に言えば、
「スマートフォンのことはよく分からないけど一通り何でもしてみたい」
このような人こそ、iPhone SE(第3世代)のメインターゲット層とも言えます。

スマートフォンは価格だけで判断せず、使いやすさや自分の使い方、そして知識の量に合わせて選択することが何よりも大切です。
iPhone SE(第3世代)は、そんな人々のニーズに幅広く合わせやすいスマートフォンなのです。

執筆 秋吉 健





提供(C)ライブドアニュース

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