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くら寿司は本当に店員と接触しないのか? 完全非接触型スマホサービスを試してみた -ライブドア



回転寿司チェーン「くら寿司」は、コロナ禍での感染予防対策として店舗内の「非接触サービス」を順次展開している。

回転寿司店は、もともとセルフサービス的な要素が多いが、客の案内やレジでの会計など、店員と対面する機会はあった。

そこで、くら寿司では自動受付の案内機やセルフレジを導入し、店員と接触しない「コンタクトレス化」を進めている。

さらに、もうひとつの非接触サービスとして「タッチレス化」も同時に進めている。
これは、自動受付の案内機や席に設置してある注文用のタブレットに触れずに操作するというものだ。

自動受付の案内機は指を近づけるだけで操作ができるよう順次改修する予定だ。
また席に設置してある注文などで使用するタブレットもタッチレス化を進める予定だ。

そこで今回は、都内にあるくら寿司を訪れ、コンタクトレスやタッチレスを実現するために導入されたサービスを体験してみた。

●受付から注文までは店員と完全非接触
まず店舗に入ってすぐに自動受付機が設置されている。
訪れた店舗では、まだタッチパネル式だった。
そこで画面にタッチして人数を入力し、待ち時間を確認して受付を完了。
受付番号が記載された整理券が発行されるので、受け取り、待ち合いスペースでソーシャルディスタンスを保ちながら受付番号が呼び出されるのを待つ。


店頭の自動受付機

着席の案内は、待ち合いスペースに設置されているモニターおよび、音声で受付番号がアナウンスされる。
呼び出しもすべて自動化されている。

なお、店頭の自動受付機は、店舗によっては画面にタッチをしなくても操作が可能なタイプになっているが、今回訪れた店舗ではタッチをして操作するタイプだった。


店内の自動案内機

待ち合いスペースで受付番号が呼び出されたら、自動案内機の画面をタッチする。
テーブル番号が記載された案内票(座席票)が発券されるので、それを持って指定されたテーブルに向かう。なお、この自動案内機には、紙おしぼりが設置されていた。

この店舗では、テーブル周辺におしぼりの用意がなかったので、ここで必要な枚数のおしぼりを持って行かないと、改めて取りに来ることになってしまうので注意が必要だ。

テーブルについて、セルフでお茶を用意したらレーンを回る寿司を取って食べるだけでいい。
ここまで店員と接触する機会はまったくなく、自動受付の案内機も合計で数回タッチした程度だ。

レーンを回っていない寿司や、そのほかの食べ物は別途タブレットで注文することになる。
ここでタブレットに目をやると手持ちのスマートフォンで注文できるという案外が表示されている。


席に設置されているタブレットには、スマートフォンで注文する操作方法が案内されている

スマートフォンで注文するために、タブレットの画面に従いQRコードを読み込み、表示されたURLにアクセスしてみた。
すると、くら寿司のホームページに接続され「認証中」と表示された。
そのまま少し待つとMENU(メニュー)画面に切り替わり、スマートフォンで注文できるようになった。

ここでもタブレットに触れることなく自分が使用しているスマートフォンから注文できるようになったのだ。


左から「MENU」画面、「検索」画面、「注文履歴」画面

スマートフォンでの注文はWebブラウザを利用しているため、別途アプリをダウンロードする必要もない。
操作は、スマートフォン画面下の「MENU」「検索」「注文履歴」を切り替えて行う。

MENUはカテゴリ毎にまとめられたページが10ページ。
検索窓にキーワードを入力すれば、表示された候補からタップして商品を注文することもできる。
注文履歴では、注文した商品を確認ができる。

そのほか、設定の画面では、MENU表示の「大」「小」や、日本語、英語、韓国語(ハングル)、中国語(簡体字、繁体字)の言語設定も用意されている。

くら寿司では食べ終えた皿を席の「投入口」に入れると自動で枚数をカウントするシステムが採用されているのだが、これもスマートフォンの画面左上の「投入皿数」で確認できる。
皿を投入してから数秒でスマートフォンと同期して画面上の枚数が変更されていた。

ただ、くら寿司は皿を5枚投入する毎に「ビッくらポン!」が楽しめるのだが、「ビッくらポン!」の画面表示はスマートフォンではなくタブレットでの表示となる。

スマートフォン画面の「投入皿数」の右には「呼出」と「お会計」のボタンがある。
「呼出」を1回タップすると店員を呼び出してくれる。
誤操作でタップしてしまった場合は「× 呼び出しキャンセル」というボタンが画面上に表示されているので、それを押すと呼び出しを取り消しできる。

食事を終えたら「お会計」をタップした後「スマートフォンで注文を終了」をタップする。
スマートフォンでの注文はここまでの操作で終了する。

●会計操作とレジでの支払い
スマートフォン注文を利用すれば、食事中は自分のスマートフォンと食器類しか触れることはない。
注文するためのタブレット操作や店員を呼び出すために声を出す必要もない。
今回、ひとりで訪れたが、入店から退店まで誰ともしゃべることもなく、無言で食事ができた。


タブレットのお会計完了画面には案内票をレジまで持っていくように記載されている


案内票を持ってレジまで移動する

ただ、会計操作は途中からタブレットでの操作が必要であり、また、今回訪れた店舗ではセルフレジが導入されていなかったため、支払い時に店員と対面することになった。

セルフレジが導入されている店舗であれば、支払時も店員と対面することはないため、入店から退店まで完全な非接触も可能だ。

一方で、状況によってレジ待ちは発生する。
今回の店舗でも支払時に少し並んで待つことになったが、
この問題はセルフレジが導入されている店舗でも同じだろう。

スマートフォンでの電子決済が可能になれば、座席にいながらにして注文から決済まで完了できるので、こうしたレジ待ちも解決できるのではないかと感じた。

結果、今回は入店から退店までの間、レジでの支払い以外は店員と接触(対面)することはなかった。
また店舗備え付けのタッチパネルの操作も合計で10回未満だった。
これなら店舗に設置された消毒液や携帯の消毒液・ジェルなどで十分、除菌できるだろう。

コロナ禍で、人との接触を避けたい人や、店員と対面することが苦手な人にも非接触サービスはおすすめだ。

大手外食チェーン初!くら寿司、入店から退店まで店員とコンタクトレスな「非接触型サービス」が完成|くら寿司プレスリリース|くら寿司|回転寿司|

執筆:S-MAX編集部 2106bpm





提供(C)ライブドアニュース

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