レアなオールドレンズ用の未発売「マウントアダプター」を3Dプリンターで作成するサービスを試してみた -ライブドア
ミラーレスカメラでのオールドレンズを利用した撮影が人気となっています。
フィルムカメラ時代に使用されていたレンズは、「マウントアダプター」を使うことで現代のデジタルカメラであるミラーレスカメラでも利用することが可能になります。
ただしオールドレンズでは、オートフォーカス機能は利用できないため、マニュアルフォーカスによるピント合わせが必要になります。また、マウントアダプターにてセンサー面までのフランジバックの距離を合わせることで、無限遠から近接までの撮影が可能になります。
現在、マウントアダプターは、人気レンズやカメラに対応した製品が多く販売されています。
それでも入手が困難なオールドレンズの場合は、ニーズが少ないため、製品の開発や販売がされないことも多々あります。
しかしマウントアダプターは、カメラ用マウント部品から自作することもできます。
さらに最近注目されているが、3Dプリンターで必要な「マウントアダプター」を作成する方法です。
レンズのマウント部分をカメラのマウント部分に合うようなアダプターを3Dプリンターで作成することで、マウントアダプターとして利用することができます。
3Dプリンター用マウントアダプターのデータを作成するのは実に手間がかかります。
しかしデータは、ネット上で有料や無料で配布されていますので、これらを利用することで作成することができます。
また3Dプリンターを所有していない場合でも、データを送付することで、3Dプリンターを使って作成してくれるサービスもあります。
今回は、3Dプリンター用マウントアダプターのデータと、3Dプリンターでの制作を合わせて行っている「DMM.makeクリエーターズマーケット」を利用してみました。
今回利用したレンズは、1957年発売のAsahiflex IIのレンズTAKUMAR 58mm F2.4用のマウントアダプターです。
M37マウントという特殊なマウントのため、汎用性のあるM42マウントに変換するアダプター「M37-M42マウントアダプター [MRO-MA-3742-02]」を注文して作成しました。
TAKUMAR 58mm F2.4
M37-M42マウントアダプター
TAKUMAR 58mm F2.4にM37-M42マウントアダプターを付けた例
TAKUMAR 58mm F2.4をM42マウントに変換できましたので、M42マウント用のマウントアダプターにて、ミラーレスカメラのソニーα7IIに付けて撮影してみました。
α7IIにTAKUMAR 58mm F2.4をマウントした例
作例(カメラ:α7II、レンズ:TAKUMAR 58mm F2.4、絞りF2.4、感度ISO100、シャッタースピード1/250)
「DMM.make」では、自分でアップロードしたデータの3Dプリンターによる制作も行っているため、海外サイトから入手したマウントアダプターのデータからの作成も可能です。
マウントアダプターが発売されていないレンズでも、3Dプリンター制作マウントアダプターで活用をチャレンジしてはいかがでしょうか。
執筆 伊藤浩一
提供(C)ライブドアニュース