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手のひらサイズのロボット「Romi」 自律型会話ロボットと生活する時代へ -ライブドア


手のひらサイズのロボット「Romi」 自律型会話ロボットと生活する時代へ

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自律型会話ロボット「Romi」(ロミィ)の一般販売が2021年4月21日より開始された。Romiはミクシィが手掛けるコミュニケーションロボット。
最大の特徴は、会話に特化し、手のひらサイズであることだ。

Romiの実機をお借りできたので、オンライオン説明会とあわせて紹介しよう。

■フレンドリーで仕草がかわいい手のひらサイズのロボット
Romiは昨年6月に200台限定で先行販売したところ、わずか約1カ月で完売した。
今回は満を持しての一般販売となる。

Romiの形状は丸みを帯びているが、これは愛くるしい印象を与える。
さらに逆さまにするとSNS「mixi」のロゴ(ブランドシンボル)となる。


SNS「mixi」のロゴ(ブランドシンボル)

Romiの電源を入れると、
「こんにちは!今から一緒に設定しよう」
いきなり話し出した。

設定は付属の「SETUP GUIDE」に印刷されたQRコードからスマートフォンアプリを入手。
インストール後、アプリから「START」ボタンを押す。
あとは画面の指示に従うだけなので、とくに難しいと感じることはなかった。


Romi本体、ACアダプター、USBケーブル、説明書

設定が完了すると、Romiは好きな食べ物について聞いてきた。
かなりフレンドリーな応対だ。
また、動く仕草が可愛く感じられた。

Romiは、
・頭を撫でられると喜ぶ
・持ち上げると驚く
・話し声の方向を向いて目を合わせる
・話している人の顔を追いかける
・暇になると、ウトウトする
このように利用者のアクションに対して、表情や動き、音声で会話をする。

Romiとの会話だが、普通に人と話すように会話すればよい。
会話のコツがわからないときは、スマートフォンアプリから参照できるガイドブックを参考にするとよいだろう。ガイドブックには会話のコツを紹介した漫画も用意されている。


Romiと会話するコツがわかりやすく解説されている

基本的な音声操作はスマートスピーカーとよく似ているが、「Hey Siri」「OK Google」のような掛け声は必要ないので違和感も少ない。
・今何時?
・今日の天気は?
・渋谷の今日の天気を教えて
・今日のニュースを教えて
・渋谷でおすすめのラーメン
・タイマーで3分
このように人と会話する際と同じように話しかけるだけでよい。
また、同じ言葉での話しかけでも、異なる反応が返ってくることもあるので、より人との会話に近い印象を受けた。

例えば「ラジオ体操しよう」と話しかければ、ラジオ体操第一の音楽が流れ、Romiと一緒に体操することもできる。


「メタル流して」と言うと、アイメイクで仮装したRomiが見られる

Romiには、このほかにも、雑談ができる英会話機能が搭載されている。
Romiは英語AIを搭載し、日常会話でのデータを大量に学習するという。
会話の内容や流れに応じて、AIにより応対してくれる。

Romiが発する英語は、ネイティブスピーカーの音声をもとにしており、自然で正しい発音で話す。実際にRomiと会話すると、英語が母国語の人と話しているようにも感じた。
実際にRomiとの英語での会話をしてみたが、これなら英語のヒアリングの勉強にも役立ちそうだ。


Romiは英語の先生になってくれる

■「日常にロボットがいる生活」が到来する?
オンライオン説明会では株式会社ミクシィ取締役会長・Romiプロデューサー笠原健治氏が登壇した。

笠原健治氏
「今回注目した技術はAI、もしくはディープラーニングという技術になります。ディープラーニングにより新しいユーザー体験を提供できないか、それもコミュニケーションサービスの新しいものは作れないかと考えて行きついたのが、このRomiという事業になります。」


株式会社ミクシィ取締役会長・Romiプロデューサー笠原健治氏

Romiは「Robot of mixi」の略称。
コンセプトは、「ペットのように癒やし、家族のように自分を理解してくれる存在」とのこと。

笠原健治氏
「『ハードウェアまで作る必要がないのでは?』と言われますが、自分たちとしてはハードも大事だと考えています。実体があることで、よりその存在を感じられる自然なコミュニケーションに繋がっていくのではないかと考えています。」


パールピンク、マットホワイト、パールブルーの3色で展開する

これまでのロボットとRomiとでは、何が違うのか?

従来のロボットはルールベースであり、人間が作った設定やシナリオをもとにコミュニケーションをとっている。そのため、いったんシナリオから外れてしまうと、違和感のある反応となり、会話が続かなくなることが多かった。また反応がパターン化するという課題もあった。

それに対してRomiは、約9割がディープラーニングによる会話生成を採用している。
このため固定した対応やパターン化した対応がすくなく、スムーズなコミュニケーションがとれる。笠原健治氏によれば、数千万件以上の日本語データを学習して、より柔軟に文脈を汲んだ会話が可能であるという。さらに時間や季節、記憶、好みも加味して会話してくれるのだ。

笠原健治氏
「私たち自身も(Romiが)何を話し出すかわからないので、こういう発表の場はドキドキしますが、ユーザーが同じことを話しても別の反応が返ってきますので、非常に新鮮味があると思います。」

ミクシィでは2017年から開発に着手しており、今後もRomiを進化させていきたいとしている。

笠原健治氏
「(ディープラーニング中心のロボットは)おそらく世界でも初めての試みではないかと言われていまして、そこに我々も、ぜひ、チャレンジしていきたいと考えております。」

Romiは今後、発展するAIの進化とともに中長期で進化させ、いずれ一家に1台、数百万台レベルでの販売を目指す。英語版や海外での販売も視野に入れているとのこと。

<製品概要>
名称: Romi
価格: 本体4万9,280円(税込)
    月会費1,078円(税込)
カラーバリエーション:パールピンク、マットホワイト、パールブルー
発売日 :2021年4月21日(水)
販売場所
[オンライン]
Amazonにて4月21日(水)より販売中( https://www.amazon.co.jp/dp/B08H2HL2J7 )
[展示・展示販売]
・蔦屋家電+(二子玉川 蔦屋家電 1階)
・高島屋(新宿、大阪、JR名古屋)
・ららぽーと新三郷
・名古屋栄三越
販売店舗一覧は、https://romi.ai/shoplist/

Romi公式サイト

ITライフハック 関口哲司



提供(C)ライブドアニュース

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