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グリーンイノベーション基金事業/次世代航空機の開発/水素航空機向けコア技術開発共同実施者に採択- Net24

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指して公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代航空機の開発」プロジェクトのうち、「水素航空機向けコア技術開発」(以下、「本事業」)において、幹事企業である川崎重工業株式会社(以下「KHI」)の共同実施者に採択されました。2021~2030年度の実施期間において、JAXAが共同実施者として担当する技術開発項目は以下の通りです。

①水素燃料供給設備の整備
 水素航空機に搭載する水素ジェットエンジンの実現に必要な「水素燃焼器」の開発試験を実施するため、JAXAに設置されている燃焼器試験設備に水素燃料を供給するための水素燃料供給設備(図1右側)を整備し、KHIによる開発試験を支援します。

②極低温燃料供給試験設備の整備
 水素航空機に搭載する水素燃料供給システム(ポンプ・タンク等)の開発試験を実施するため、極低温燃料供給試験設備(図1左側)を整備し、KHI等による開発試験を支援します。

③液体水素燃料ポンプの開発(図2
 水素航空機の要求仕様に基づき、液体水素をタンクから送液するための「ブーストポンプ」と、エンジンに高圧で供給するための「エンジンポンプ」の試作・試験を行い、KHI等による製品開発を支援します。

 JAXAは、これまでに整備してきた試験設備や研究開発成果を本事業で活用することで、カーボンニュートラル社会に適合する水素航空機の実現に貢献します。

図1水素燃料供給設備/極低温燃料供給試験設備

図1 水素燃料供給設備/極低温燃料供給試験設備(©JAXA)

図2液体水素燃料ポンプ

図2 液体水素燃料ポンプ

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(c) 宇宙航空研究開発機構(またはJAXA)- 掲載URL

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