生活と健康

超加工食品の多量摂取で心血管疾患リスク約67%上昇 米研究チーム発表

スナック菓子や即席麺、加工肉などに代表される「超加工食品(UPF)」を日常的に多く摂取する人は、摂取量が少ない人に比べて心筋梗塞や脳卒中といった動脈硬化性心血管疾患を発症するリスクが約67%高いことが、米テキサス大学ヒューストン健康科学センター(UTHealth Houston)マクガヴァン・メディカルスクールなどの研究チームによる大規模追跡調査で明らかになった。研究結果は学術誌「JACC Advances」に掲載された。

研究チームは、研究開始時点で心血管疾患のない45歳から84歳の米国成人6,531人(女性52.6%)を対象とした「動脈硬化疫学研究(MESA)」のデータを分析した。計8万3,870人年の追跡期間中に、非致死性心筋梗塞、冠動脈疾患死、脳卒中、脳卒中死、蘇生された心停止を含む心血管イベントが計710件確認された。

年齢、性別、人種、教育歴、所得水準、喫煙や運動の習慣、総摂取エネルギー量、血圧、血中脂質、糖尿病の既往などの交絡要因を調整して解析した結果、超加工食品の摂取量が最も多い最高五分位群(1日平均9.3回分)は、最も少ない最低五分位群(1日平均1.1回分)に比べて心血管イベントの発症リスクが66.8%高いことが示された。また、超加工食品の摂取量が1日あたり1回分増えるごとに、心血管疾患リスクは5.1%上昇していた。

人種別の分析では、黒人の参加者において摂取量が1回分増えるごとのリスク上昇率が6.1%と特に高い傾向が確認された。これについて研究チームは、居住地域の食環境や健康的な栄養へのアクセス格差といった社会構造的な要因が影響している可能性を指摘している。

超加工食品には、個別包装されたスナック菓子や焼き菓子、加糖シリアル、即席食品、ハムやソーセージなどの加工肉が含まれ、高カロリー、高糖質、高塩分、高脂肪になりやすい特徴がある。研究チームは、今回の調査は観察研究であり因果関係を直接証明するものではないとしつつも、超加工食品の過剰摂取が体重増加や体脂肪の蓄積、慢性炎症などを引き起こし、心血管疾患の発症につながる可能性があると説明している。

ひろし

4年以上の経験を持つ、魅力的なフリーランスライター。コンテンツライティングとジャーナリズムに長けています。Net24.Newsのレギュラーコントリビューター。 世界をより良い場所にするようなテーマで書くことが好きです。今は名古屋に住んでいます。

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