北関東3県では初! 鳥取県知事と協定締結「あいサポート運動の連携推進に関する協定」 – Net24通信
茨城県取手市役所は、「あいサポート運動の連携推進に関する協定」の締結式を6月23日(木)に実施いたしました。
あいサポート運動とは、「障害を知り、共に生きる」をスローガンに、鳥取県からスタートした運動です。締結式では、平井 伸治 鳥取県知事と藤井 信吾 取手市長により協定書への署名が行われました。
■あいサポート運動とは
「あいサポート運動」とは様々な障害の特性を知り、障害のある人に温かく接するとともに、障害のある人が困っているときに「ちょっとした手助けや配慮」を行うことにより、誰もが暮らしやすい地域社会を作っていく運動です。
この運動は「障害者権利条約」の理念を実現するために、「障害を知り、共に生きる」をスローガンに、2009年11月28日に鳥取県でスタートしました。取手市では、この運動の理念に賛同し、茨城県内の自治体で初めて鳥取県と協定を結び、「あいサポート運動」を推進していきます。
■関係者コメント
【鳥取県 平井知事コメント】
とりで障害者協働支援ネットワークの皆さんが中心となり、市民と取手市の協働であいサポート運動を推進していくという、まさに模範的な活動ができる喜びを分かり合うことができ、感激でございます。
私は学生時代に赤十字のボランティアをしておりまして、国際障害者年がありましたとき、障害のある方を世界からお迎えすることになりました。その当時行なった研修で、同じ人間として補いあえるような、同じ人格として生きていくという考え方に触れました。障害のある方と一緒に過ごし、いろいろと分かち合った時の経験があいサポート運動の発想の原点だったと思います。
そうした経験をいかして、障害者権利条約のできたあと、すべての人が楽しく生きられる共生社会を目指すというあいサポート運動を鳥取県でスタートさせました。
今日からは、取手市が共生社会の「とりで」となります。頑張っていきましょう。
【取手市 藤井市長コメント】
取手市では、あいサポート運動の参加に向けて約1年ほど準備してきましたが、鳥取県・とりで障害者協働支援ネットワークの皆さんのご協力によって今日の日を迎えることができたと思います。本当にこれまでのご協力に感謝を申し上げます。
あいサポート運動は、平井知事のリーダーシップによりまして、職務や行政として捉えるのではなく、人の困りごとに寄り添うところからすべて始まっています。そのような取り組み方について、とりで障害者協働支援ネットワークの皆さんからご提案があり、また職員も心を動かされて、ぜひとも鳥取方式のあいサポート運動に学んでいこうと、役所を通して市民に広く周知をしていきたいということで動いてきているところです。
今日を機会にあいサポート運動を推進していきます。幸いなことに私たちは茨城県で最初とのことですので、この運動の輪が広がるよう周辺のところにもお声かけをしていきたいと思っております。
このような形で継続して運動を推進することは、障害者福祉の分野のみならずSDGsの考え方に合致いたします。人々がいきいきと自立した生活を送ることができる、平等で支えあう社会の実現に近づくものと思っております。
今後ともよろしくご指導をお願い申し上げ、そしてあらためまして鳥取県 平井知事のご配慮に感謝を申し上げます。
■今後の取り組み 「あいサポーター」の養成
市では、あいサポート運動の推進にあたり、「あいサポーター」の養成を行っていきます。あいサポーターとは、あいサポート運動を実践する方々です。
「あいサポート」の「あい」は、「愛」、英単語で私を意味する「I」、支え合いの「合い」に通じています。「あいサポーター」は、障害のある人を優しく支え、自らの意思で行動する人を意味しています。
障害のある方への必要な配慮を理解し、日常生活での場面においてちょっとした手助けをする意欲のある方であれば、「あいサポーター研修」を受講することで、誰でもあいサポーターになることができます。今後、研修の受講を希望される方や団体の皆様を対象に研修を行っていきます。
※(注)障害のある方を支える「心」を2つのハートを重ねて表現しています。後ろのハートは障害のある方を支える様子と、「SUPPORTER(サポーター)」の「S」をあわせて表現しています。
■共生社会を目指して
市では、障害のあるなしなどに関わらず、誰もが生き生きと暮らすことのできる「共生社会」の構築を目指しています。今回の協定締結を一つの契機とし、鳥取県の協力も得ながら、あいサポーター研修やその他の施策を通じて、地域の皆さんの「助け合い精神」を具体的な行動に変えるためのサポートを行っていきます。
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プレスリリース提供元: @Press