bitFlyerとナナメウエ、IEO実施に向けた契約締結に関する記者発表会を開催


株式会社bitFlyerは、誰もが素を出せるweb3時代のバーチャルワールド「Yay!」を運営する株式会社ナナメウエとIEO(Initial Exchange Offering)による資金調達に向けた契約締結に伴い、2022年8月23日、記者発表会をオンラインで実施した。IEOとは、トークンの発行による資金調達を暗号資産取引所が主体となって実施する仕組みであり、資金調達以外にもコミュニティ形成・強化を狙うことができる。

昨今、web3時代の進行によりIEOへの注目度が高まっており、ゲームやスポーツなど様々な業界でIEOが実施されている。本発表会では、国内最大級の暗号資産取引所であるbitFlyerのIEO事業参入に向けた取り組み、第1弾となるナナメウエとの実施に至った背景、誰もが素を出せるweb3時代のバーチャルワールド「Yay!」についても説明があった。

■ユーザーの人生に彩りを与えるものになる
発表会は、株式会社bitFlyer 代表取締役 関 正明氏の挨拶から始まった。
2014年に創業したbitFlyerはブロックチェーンが持つポテンシャルを信じ、業界に先駆け「新たな金融プラットフォーム」を作ることにチャレンジしてきた。特に国内でのビットコイン流通に貢献し、一時期は日本が世界最大のビットコイン取引量を誇るほどにブロックチェーン・暗号資産を身近なものにすべく、業界リーダーとして牽引してきた。

しかし昨今、日本の暗号資産業界は、暗号資産取引量のみならず、ブロックチェーンでの金融取引、またweb3時代の新サービス・プロジェクトにおいて世界に差をつけられ始めている。日本がweb3の発展で遅れをとることは、ビジネスの覇権で海外に遅れることであり、日本の国力低下にも繋がりかねない。

関代表取締役は、『暗号資産、ブロックチェーンを日本に広めることができた「時代を読む力」「金融機関としての高いセキュリティ意識」「真のお客様目線」を持ち、また「時代の流れを加速させる」ことを大事にしてきた弊社に、日に日に期待が集まってきていると感じています。業界内で圧倒的なユーザー数を持つ弊社だからこそ、IEOを日本でも身近な「自律分散型経済圏の構築」手段に育て上げることができると考えています。

こうした考えのもとでリリースする IEO サービスは、新しい時代の価値交換をもっとストレスフリーに、スピーディーに行えるようになるだけでなく、「相手を応援する」「コミュニティとつながる」ことを支援し、ユーザーの人生に彩りを与えるものになると確信しています。これこそが私達が考える web3 の世界の一つの側面であるはずです。弊社はトークンエコノミーの牽引者として、これからも「新たな金融プラットフォーム」作りに、挑戦していきたいと考えています。』と、IEO事業参入の背景と今後の展開について語った

株式会社bitFlyer 代表取締役 関 正明氏

■資金調達に向けた契約締結に、3つの理由
引き続き、株式会社bitFlyer 新規事業開発部 副部長 大和 省悟氏から、同社の紹介やIEO事業についての説明があった。
同社は「ブロックチェーンで世界を簡単に。」をミッションに掲げ2014年に設立され、兄弟会社であるbitFlyer USA, Inc.及びbitFlyer EUROPE S.A.と共にグローバルに暗号資産取引事業を展開し、現在300万人(注1)を超える人が利用している。暗号資産交換業者及び第一種金融商品取引業者として、サービスの拡大・改善を続け、一人でも多くの人に満足してもらえる流動性の高い暗号資産取引所を目指している。
(注1)2022年9月1 日現在、bitFlyerグループ日米欧3拠点にアカウント作成された件数。bitFlyerは、bitFlyer USA, Inc. および bitFlyer EUROPE S.A.への媒介取引などの行為は行っていない。

大和副部長によれば、下記の3つの理由により、株式会社ナナメウエとIEO(Initial Exchange Offering)による資金調達に向けた契約締結に至ったことを明らかにした。

1.既存プロダクト「Yay!」とコンテンツモデレーションシステムの存在
・Yay!はローンチから約2年で登録者数550万人を超え、外部コミュニティの買収および連携も発表。国産SNSとして熱量の高いコミュニティを有しており、IEO実施以降のコミュニティ形成の基盤が存在する。
・安全対策を講じるための自社AIプロダクト(コンテンツモデレーションシステム)を持ち、外販も行う等メインプロダクト以外もグロースする。

2.目指す世界観
・SNS、暗号資産、メタバースといった周辺領域それぞれの課題感を的確に認識した上で目指す世界を定めている。
・「バーチャル空間上でコミュニティ形成がされ、利用者が毎日利用し、経済活動が行われること」という達成するビジョンを明確にする。

3.安全対策とコンプライアンスチーム
・自社開発システムによる安全対策のみならず、その他対策も力を入れて取り組んでいる。
・専門家によるコンプライアンスチームを自力で組成しており、関係省庁へのロビイング活動を活発に行い、規制変更に動く等、体制構築のみならず実際にアクションを起こし、結果を出している。

株式会社bitFlyer 新規事業開発部 副部長 大和 省悟氏

■メディア化しない匿名性のプラットフォーム「Yay!」
イベントの最後に、株式会社ナナメウエ 代表取締役 石茺 嵩博氏が登壇。誰もが素を出せるweb3時代のバーチャルワールド「Yay!」についての説明があった。

現在のSNSは、インフルエンサーやオピニオンリーダーの投稿を見るだけでの利用が増えており、これを「メディア化している」と表現している。メディア化すると、SNSの本質である承認が得られなくなる。そこで同社は、「つながりを科学する」というミッションのもと、誰もが素を出せるweb3時代のバーチャルワールド「Yay!」を提供している。2020年1月のリリース以来、550万人以上が利用するYay!は「すべての人に居場所を」をコンセプトに、趣味趣向が合う人とつながり、様々なコミュニティ運営やグループ通話をしながらの雑談やゲームを楽しむことができる。

石茺代表取締役は、『Yay!は絶対にメディア化しない匿名性のプラットフォームです。フラットな構造で、他人に寛容で、誰もが素を出せる、そんなSNSです。』と、Yay!の特徴を語った。

今後は、コミュニティ上にトークンエコノミーを形成し、素が出せて心の拠り所になり、かつ、多様で寛容な自律したコミュニティで、ユーザーが毎日楽しく「好きなことで生きていく」真のサステナブルなバーチャルワールドを実現する構えだ。

株式会社ナナメウエ 代表取締役 石茺 嵩博氏

国内最大級の暗号資産取引所を運営するbitFlyerと、誰もが素を出せるweb3時代のバーチャルワールド「Yay!」を運営するナナメウエとのIEO実施に向けた契約を締結は、新たなビジネスの未来を予感させる発表だった。

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