「タンパク質は面白い」という好奇心が、がん退治にも繋がる!? Meiji.net インフォメーション vol.272- Net24ニュース
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「タンパク質は面白い」という好奇心が、がん退治にも繋がる!?
https://www.meiji.net/it_science/vol416_hideyuki-yoshimura
概要
微生物をはじめとした様々な生物が、人間にはない能力をもっていることがわかり、話題になることがあります。そうした生物の能力も、元をたどっていくと生体内のタンパク質などの分子に行き着きます。その分子の働きを解明する構造生物学が、いま、様々な分野から注目されています。この話題について詳しく解説します。
ポイント
■「構造生物学」を研究分野とする吉村英恭教授が執筆。
■生物のメカニズムを解明することで、医療や医学に大きな役割を果たす構造生物学について解説。微生物をはじめ様々な生物の特異な生態を可能にしているタンパク質の立体構造の解明は、コロナ・ウイルスのPCR検査など、人に役立つ技術に応用できると論述。基礎研究の実用化には産学連携が重要になること、新たな技術の開発には基礎研究による裾野の広がりが大切だと指摘。
■記事構成
「タンパク質は面白い」という好奇心が、がん退治にも繋がる!?
●生物の機能はタンパク質が担っている
●鉄を作るタンパク質でがんの治療
●基礎研究による裾野の広がりが大切
執筆教授プロフィール
吉村 英恭(明治大学 理工学部 教授)
■研究分野:構造生物学
■研究テーマ:蛋白質を利用したナノ粒子の生成/X線顕微鏡の開発/細菌べん毛の構造と機能
■主な著書・論文
『いのちの物理―生物物理学はじめの一歩』(桐書房・2006年)
Two-Dimensional Crystallization of P22 Virus-Like Particles, Hideyuki Yoshimura, Ethan Edwards, Masaki Uchida, Kimberly McCoy, Raj Roychoudhury, Benji Schwarz,Dustin Patterson and Trevor Douglas, J. Phys. Chem. B, 120, 5938-5944 (2016)
Ferritin protein encapsulated photoluminescent rare earth nanoparticle, T. Harada, H. Yoshimura, J. Appl. Phys., 114, 044309(1-8) (2013). July
Contrast Enhancement and Three-dimensional Computed Tomography in Projection X-ray Microscopy, H. Yoshimura, D. Shoutsu, R. Sano, T. Mitsui, In Xray Microscopy, American Insitute of Physics, 525-528, (2000).
Two-Dimensional Protein Array Growth in Thin Layers of Protein Solution on Aqueous Subphases, H. Yoshimura, T. Scheybani, W. Baumeister, and K. Nagayama,Langmuir, 10, 3290-3295 (1994).
Two-dimensional Crystallization of Proteins on Mercury, H. Yoshimura, M. Matsumoto, S. Endo and K. Nagayama, Ultramicroscopy, 32, 265-274 (1990).
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出典:@Press