ハイレゾ音源もワイヤレスで楽しめる時代に! 2023年はワイヤレスイヤホ… -ライブドア
アップル製の左右完全独立型のワイヤレスイヤホン「AirPods」が登場して以降、ワイヤレスイヤホンの市場は急拡大した。近年、様々なメーカーやブランドの製品が登場し、進化の勢いも止まらない。
そんな中、2022年はハイレゾ音源に対応したワイヤレスイヤホンの登場が目立ち、今後一気に普及が進みそうな予感を抱いた。
そこで今回は、ワイヤレスイヤホンにおけるハイレゾ対応の実情についてまとめてみる。
■ワイヤレス製品におけるハイレゾ対応とは
オーディオ分野におけるハイレゾとは「High-Resolution Audio(ハイレゾリューション・オーディオ)」の略で、ざっくりいうとCD音源を超えているオーディオデータ(音源)のことを指す。
このハイレゾに対応したフォーマットは、広く知られている「MP3(エムピースリー)」などではなく「FLAC(フラック)」 「 WAV(ウェブ、ウェーブ)」が主流となっている。
ハイレゾではない音源(音声ファイル)よりも情報量が多いため、従来のワイヤレス(Bluetooth)環境では伝送ができない。ここで重要になってくるのが、無線規格であるBluetoothの対応コーデックだ。
従来の「SBC(エスビーシー)」や「AAC(エーエーシー)」ではなく、「LDAC(エルダック)」や「aptX HD(アプトエックス・エイチディ)」または「aptX Adaptive(アプトエックス・アダプティブ)」といったものになる。
スマートフォンやデジタル音楽プレーヤーを使い、ワイヤレスイヤホンでハイレゾの音楽を楽しむためには
1:音声ファイルがハイレゾ(FLACやWAVなどの高音質ファイル)
2:Bluetoothの高音質コーデックに対応(LDACやaptX HD、aptX Adaptiveなど)
これら2つのどちらも満たしていることが条件だ。
Androidスマートフォンにおいては、LDACが標準対応している場合が多いため、今回はこのLDACに対応したワイヤレスイヤホンを紹介する。
なお、iPhoneは現時点ではAACコーデックのみの対応のため、ワイヤレス環境でのハイレゾ対応はしていない。
■LDACに対応したワイヤレスイヤホンが続々登場
LDACはソニーが開発した音声圧縮コーデックで、Bluetoothによるワイヤレス環境においてハイレゾ相当の音声を楽しむことができる。
このLDACに対応したワイヤレスイヤホンが2021年に発売されたソニー製の「WF-1000XM4」を皮切りに続々発売されているが、2022年は様々なメーカーから多くのLDAC対応ワイヤレスイヤホンが登場し、まさにワイヤレスイヤホン市場におけるハイレゾ元年といえる年になった。
2021年6月25日発売のWF-1000XM4
2022年6月3日発売のLinkBuds S
2021年に発売されたWF-1000XM4は、ソニー製のワイヤレスイヤホンとしては初めてLDACに対応した製品。価格(金額はすべて税込)はオープンだが、ソニーの公式オンラインストア「ソニーストア」では33,000円。発売から1年半以上経過している製品だが、現在でも上位モデルの位置付けだ。
WF-1000XM4の発売からおよそ1年、昨年6月に発売されたLinkBuds SもLDACに対応した製品で、こちらもソニーストアでの価格は26,400円。
2021年11月4日発売のSoundcore Liberty 3 Pro
Anker(アンカー)のオーディオブランド「Soundcore(サウンドコア)」も早くからLDAC対応製品を市場に投入しており、2021年10月に「【第2世代】Soundcore Liberty 2 Pro」を、その1カ月後の2021年11月にはフラッグシップモデルの「Soundcore Liberty 3 Pro」を発売している。
アンカーの公式オンラインストアでは
・【第2世代】Soundcore Liberty 2 Pro…8,990円
・Soundcore Liberty 3 Pro…17,800円
で販売されており、発売当初から数千円の値下げがされている。
2022年9月21日発売のSoundcore Space A40(上)
2022年10月27日発売のSoundcore Liberty 4(下)
そんなSoundcoreは、2022年もLDACに対応したワイヤレスイヤホンを新たに発売している。
Soundcore Space A40は昨年9月に発売しており、アンカーの公式オンラインストアでは12,990円。
さらに、昨年10月に発売した”欲しい機能をすべて搭載”を謳うフラッグシップモデルSoundcore Liberty 4は14,990円と高機能かつ多機能でありながら1万5,000円を切る価格を実現した。
2022年7月28日発売のHUAWEI FreeBuds Pro 2
昨年7月には、HUAWEI (ファーウェイ)からもLDACに対応したワイヤレスイヤホンが発売されている。それがHUAWEI FreeBuds Pro 2だ。ファーウェイの公式オンラインストアでは26,800円で販売中のフラッグシップモデルである。
2022年10月22日発売のAIR3 DELUXE HS(左)
2022年11月23日発売のMINI PRO HS(中央)
2022年12月26日発売のCAPSULE3 PRO(右)
中国のメーカー「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」も昨年、一気に3製品のLDAC対応のワイヤレスイヤホンを発売した。中でも、AIR3 DELUXE HSはインナーイヤー型で初めてLDACに対応したユニークな製品だ。
SOUNDPEATSの公式オンラインストアでは
・AIR3 DELUXE HS…7,180円
・MINI PRO HS…7,980円
・CAPSULE3 PRO…8,480円
と、いずれも1万円を大きく下回る価格を実現している。
これらLDAC対応製品の多くが各メーカーやブランドのフラッグシップモデルにあたるため、ノイズキャンセリング、各種性能、アプリによる細かな設定や付加機能などが充実しており、単純にハイレゾに対応したイヤホンだけではないということは付け加えておく。
なお、今回はワイヤレスイヤホンに焦点を当てたが、実はヘッドバンド型のワイヤレスヘッドホンにおいてもLDAC対応の製品が昨年から増えてきており、今年はイヤホン・ヘッドホンともにさらに急増することは予想に容易い。
ワイヤレス環境でハイレゾ音源を体験したことがない人は、今回紹介した製品をはじめ、LDAC対応の製品をぜひ試してみてほしい。
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・ソニー製品情報・ソニーストア – ソニー
・Soundcore (サウンドコア) | Anker Japan公式サイト
・HUAWEI Audio – HUAWEI Japan
・SOUNDPEATS
執筆:S-MAX編集部 2106bpm
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