飯塚花笑監督、映画化の企画は「日系ブラジル人の転校生を冷ややかに見ていた… -ライブドア
映画『世界は僕らに気づかない』の舞台挨拶が、14日の都内で行われ、キャストの堀家一希、ガウ、そして、飯塚花笑(いいづか・かしょう)監督らが登壇した。
本作は、群馬県太田市が舞台で、フィリピン人と日本人の父親を持つ高校生が主人公。人種差別とジェンダーアイデンティティの両方に迫った中身もある。
上映後に実施された舞台挨拶。飯塚監督がそこで「この作品は、個人的な思いからスタートしています」と打ち明け、およそ10年前に書き上げたという脚本、そのキッカケ部分を次のように話した。
「僕が生まれた群馬県というところですが、スバルの自動車工場があって、そこには海外からの出稼ぎ労働者の方も多くいらっしゃって、その子供たちも日本の学校に通っているような場所でした。それが当たり前の景色としてある街で、僕も例外でなく、そのような環境で育っていて、それが当たり前になりすぎて、今思うとちゃんと考えていなかった気がするんです。その反省が凄くありまして…」と悔やんでいる事柄を口にした。
その後悔の一つには「例えばですね、転校してきた日系ブラジル人の子が勉強にちゃんとついてきていないんじゃないか、そういうことに凄く無自覚だったんです。むしろ冷ややかな目を浴びせていたなと思い返します。僕自身がそう後悔している思いがあります。日本も多様性の時代と耳にするようになりまして、色んなルーツを持っていらっしゃる方、セクシュアリティの点でもそうです、今一度、立ち止まって考えないといけないことなのかなと気づいてからこの企画がスタートしました」と映画化までの発端部分を明かしていた。
▼ (左から)飯塚花笑監督、堀家一希、ガウ
▼ 堀家一希
▼ ガウ
▼ 飯塚花笑監督
▼ 映画『世界は僕らに気づかない』予告映像
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