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田中絹代賞に輝いた梶芽衣子「これだけ光栄に思った賞はございません」と大喜び -ライブドア



歴史ある映画賞『毎日映画コンクール』の表彰式が17日、東京・めぐろパーシモンホールで行われ、田中絹代賞に選ばれた女優・梶芽衣子がトロフィーを受け取った。

日本映画史を代表する大女優・田中絹代の名を冠した、田中絹代賞。受賞スピーチに立った、梶は「ありがとうございます」と感謝の気持ちを表し、「私は、幾つか賞を頂いてきておりますが、これだけ光栄に思った賞はございません」と喜びの大きさを示した。

梶は、俳優生活が今年で56年目だという。かつて高校を卒業「私は、昭和40年に日活の門をくぐって俳優の道に入ったのですが、とにかく大変な世界に入ってしまったというのが、最初に実感でした」と振り返った。「とにかく、暇があれば、映画館に入って観ていました。そんなとき、田中絹代さんの主演作『流れる』に衝撃を受けて、こんなお芝居が出来るまで絶対に女優を辞めないと思ったのです」明かしつつ「あの作品に出会っていなかったら、この場所に立っていなかったかもしれません。それぐらいに素晴らしい作品だったのです」と女優として目標が固まった転機を口にした。

▼ 梶芽衣子

『毎日映画コンクール』で田中絹代賞を受賞

また「私にとってあの映画は、日本映画の宝の一つだと思います。今も何かあると見直したりする作品です」と話し、最後に受賞について「夢じゃなかろうか…本当にありがとうございます」としみじみ語っていた。

1946年に始まった『毎日映画コンクール』は、カンヌ映画祭と同じ歴史を誇り、今年の開催で75回目を数えていた。

主な受賞者は、以下の通り。

・日本映画大賞:『MOTHER マザー』(大森立嗣監督)
・日本映画優秀賞:『アンダードッグ』(武正晴監督)
・外国映画ベストワン賞:『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)
・男優主演賞:森山未來『アンダードッグ』
・女優主演賞:水川あさみ『喜劇 愛妻物語』
・男優助演賞:宇野祥平『罪の声』
・女優助演賞:蒔田彩珠『朝が来る』
・スポニチグランプリ新人賞(男性):上村侑『許された子どもたち』
・スポニチグランプリ新人賞(女性):佳山明『37セカンズ』
・田中絹代賞:梶芽衣子

・監督賞:河瀬直美『朝が来る』
・脚本賞:丸山昇一『一度も撃ってません』
・撮影賞:西村博光『アンダードッグ』
・美術賞:磯見俊裕、露木恵美子『ばるぼら』
・音楽賞:渋谷慶一郎『ミッドナイトスワン』
・録音賞:藤丸和徳、瀬川徹夫『アンダードッグ』
・特別賞:大林恭子(映画プロデューサー)
・アニメーション映画賞:『魔女見習いをさがして』(佐藤順一、鎌谷悠監督)
・大藤信郎賞:『音楽』(岩井澤健治監督)
・ドキュメンタリー映画賞:『れいわ一揆』(原一男監督)
・TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門:『ミッドナイトスワン』
・TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・外国映画部門:『TENET テネット』





提供(C)ライブドアニュース

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