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WordとPowerPointでしゃべって文字入力! 簡単な文章なら音声入力の方が速いかも? -ライブドア



いまはスマートスピーカーやスマート家電を音声でコントロールできる時代だ。
それなのに、まだ文章を入力するときだけはキーボードを使っている。

しゃべった言葉がそのまま入力されれば、いろいろ便利ではないだろうか。
マイクロソフトのWordとPowerPointには、それを可能にする機能が用意されている。

●Word/PowerPointの「ディクテーション機能」の使い方
Microsoft 365(旧Office 365)のWordとPowerPointには、音声で文章を入力できる「ディクテーション」と呼ばれる機能が用意されている。

これは、しゃべった言葉がそのままテキスト化されて自動的に入力される機能だ。

キーボード操作が苦手だったり、社外で活動していてキーボードが使えなかったりするケースや、音声で入力した方が早いケースなどでは、試してみる価値はあるだろう。
後述するように句読点や改行などを指示することもできるので、うまく使えばキーボードより早く入力できる可能性もある。

ここでは、Windows版のWordを例に操作方法を紹介しよう。

入力方法は簡単だ。
[ホーム]タブの[ディクテーション]ボタンをクリックすると、ウィンドウ下に小さいパネルが現れて「聞き取り中」と表示される。
この状態でしゃべると、自動的にテキスト化されて入力される。

一時停止するには、マイクのボタンをクリックする。
再開するには、マイクのボタンをクリックしてしゃべればいい。


[ホーム]タブの[ディクテーション]ボタンをクリックしてからしゃべると、自動的にテキスト化されて入力される。


マイクのボタンをクリックすると一時停止できる。クリックすると再開できる。

左側の[ディクテーションの設定]をクリックすれば、設定を変更できる。
[句読点の自動挿入]をチェックすると句読点が自動的に入力され、チェックしなければ自動的に入力されなくなる。

[プロファニティフィルター]は、不適切な言葉を「***」で表示する機能だ。
たとえば「う○ち」といった言葉をしゃべると「***」となって入力される。

[話し手の言語]は、文字通り話す人の言語の指定だ。
日本語版Wordなら自動的に「日本語」になっているが、英語などの別の言語でしゃべる場合は切り替える必要がある。なお、本機能では「日本語」はまだプレビュー扱いとなっている。


[ディクテーションの設定]をクリックすると設定のメニューが表示される。[話し手の言語]で言語を切り替えられる。

なお、特定の言葉をしゃべることで句読点を入力したり改行したりすることも可能だ。
次はその一部である。
・読点(とうてん)…… 、
・句点(くてん)……。
・クエスチョンマーク…… ?
・改行(かいぎょう)……改行する
・新しい段落…… 新しい段落を作る
・左かぎかっこ…… 「
・右かぎかっこ…… 」

[句読点の自動挿入]がオフの場合は句読点が自動的に挿入されないので、「読点」「句点」などを発話して入力することが不可欠になる。なお、利用できる言葉は、[?]をクリックするとヘルプで確認可能だ。


[?]をクリックしてヘルプを表示すると、句読点を入力したり改行したりするとき発話する言葉を確認できる。

なお、同じことはWindows版のPowerPointでも可能だ。
また、Web版のWordとPowerPoint、iOS版/Android版のWordでもできる。
スマートフォンやタブレット用のWordを使えば、屋外でしゃべった内容をメモとして残しておくのに便利だろう。

気になる精度は、アナウンサーのようにゆっくり丁寧なしゃべり方をすれば、かなり正確に入力できる印象だ。もちろん完全ではないが、正確さよりもスピード優先で音声をメモ化したいときは、けっこう便利に使えそうだ。まずは、試してみてほしい。


Windows版のPowerPointでもディクテーション機能が利用できる。


Web版のWordでも音声でテキスト入力できる。


iOS版のWordでも音声でテキスト入力できる。

井上健語(フリーランスライター)





提供(C)ライブドアニュース

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