宇宙戦略基金事業 技術開発テーマの実施機関を決定
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、22の技術開発テーマの公募を実施しております。
このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。
技術開発テーマ
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月-地球間通信システム開発・実証(FS)(総務省計上分)
概要
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基本方針で定められている「月や火星圏以遠への探査や人類の活動範囲の拡大に向けた我が国の国際プレゼンスを確保」等の寄与に向けて、月探査向け地上局の整備や月面モバイル通信環境の構築による月-地球間通信の実現可能性評価を行うための調査検討を実施する。
実施機関(代表機関) | 技術開発課題名 |
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KDDI株式会社 (研究代表者:今井尚樹) |
月-地球間及び月面での大容量通信実現に向けた実現可能性検討 |
福井工業大学 (研究代表者:村田泰宏) |
福井工業大学13.5m 地上局を利用した月-地球間通信システム設計の提案 |
技術開発テーマ
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宇宙輸送システムの統合航法装置の開発(経済産業省計上分)
概要
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基本方針で定められている「国内で開発された衛星や海外衛星、多様な打上げ需要に対応できる状況を見据え、低コスト構造の宇宙輸送システムを実現」すること等を踏まえ、打上げ能力の強化に加え、打上げ運用コスト低減に寄与する地上管制設備や管制要員の縮減を可能とし、スタートアップを含む複数の宇宙輸送システムのコスト競争力の強化につなげられるよう、様々な民間ロケットに汎用的に搭載可能な小型・低コスト・高性能の統合航法装置を開発する。
実施機関(代表機関) | 技術開発課題名 |
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三菱プレシジョン株式会社 (研究代表者:浦山淳) |
小型・低コスト・高性能な統合航法装置および地上検証装置の開発 |
技術開発テーマ
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低軌道自律飛行型モジュールシステム技術(文部科学省計上分)
概要
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基本方針に示されている「2030 年以降のポストISS
における我が国の民間事業者の事業を創出・拡大」すること等に向けて、長期運用が可能であるモジュールに係る基本システムの詳細設計及びその検証までを完了し、我が国の民間事業者による自律飛行型モジュールのサービス提供の実現を目指す。
実施機関(代表機関) | 技術開発課題名 |
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株式会社日本低軌道社中 (研究代表者:山本雄大) |
自律飛行機能等を有する低軌道モジュールの基本システム設計 |
他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。
宇宙戦略基金Webサイト
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