バイビットはやばい？BybitからBTCCへ乗り換えた5つの理由
はじめに
Bybit人員削減+各地で警告などを受けている
2022年には多くの仮想通貨取引所とブロックチェーン関連企業が人員削減をしているというニュースが多い。中でも内部の情報によるとBybitは30％もの人員削減を考えているらしく、運営にヒビが入った。
振り返ってみると、2022年からBybitは各地で警告を受けている。2月には南アフリカ規制当局金融行動監視機構（FSCA）が、一般消費者に対しBybitの利用を警告していた。3月にはイギリスFSA（金融行動監視機構）の禁止令を受け、撤退が決まった。5月には金融庁から警告を受け、さらに6月にはカナダ・オンタリオ州証券委員会から罰金を課されたようだ。
今はまだ日本でBybitを使うことは違法ではないし、日本で撤退する知らせもないが、万が一イギリスのように撤退することになった時に備えて、最近代わりになれそうな取引所を探していた。たどり着いたのが11年前に設立した老舗のBTCCだ。
BTCC vs Bybit
1. セキュリティ：より保証のある
BybitもBTCCも業界トップレベルのセキュリティー水準があると思う。基本の暗号化通信ネットワーク（SSL）や2段階認証（2FA）などはもちろん、さらにマルチシグのコールドウォレットとマネーロンダリング対策も行われているようだ。
また会社から見ると、Bybitは2018年に設立した会社に対し、BTCCは2011年に設立した会社で、11年間無事故で堅実に、運営を続けていた。そう考えると、BTCCのほうがより安全な気もする。
安全性を比較する時になくてはならないのはライセンスだ。Bybit、BTCC両者とも日本でのライセンスがないが、Bybitではアラブ首長国連邦でライセンスを取得し、BTCCではアメリカ、カナダとヨーロッパで3つのライセンスを取得している。
| Bybit | BTCC | |
|---|---|---|
| 基本セキュリティー | ◎ | ◎ |
| 仮想通貨セキュリティー | ○ | ○ |
| 会社の運営 | 2018年から無事故運営 | 2011年から無事故運営 |
| ライセンス | アラブ首長国連邦で取得 | アメリカ、カナダとヨーロッパで3つ取得 |
2. 先物取引の種類豊富とデモ取引がある
BybitとBTCCは両方ともメジャーな取引所ランキングCoinMarketCapとCoinGeckoにランクインしているため、取引高などのデータも随時確認ができる。リストに掲載していない取引所と比べて両方ともまともな会社ということが分かる。
Bybitは数百ものコインを取り扱っているのに対し、BTCCは時価総額上位の25個のコインしか対応していない。直接比較すると、Bybitのほうが断然いいと思うかもしれない。
実際Bybitでは先物取引だけでなく、現物取引もあり、その分対応するコインも多くなるのは当たり前だろう。先物取引の場合、一定の流動性がないと、うまく注文が入らないので、BTCCではメジャーコインしか取り扱わないのも納得だ。
先物取引のみを比較してみると、先物に特化した取引所BTCCは4つの期間の異なるプロダクトがある：限日、限週、四半期と無期限。短期的に投資するトレーダーから、中長期の投資プランを実行する初心者のトレーダーにも使いやすいだろう。
逆に言うとBybitは先物に特化していないことから、初心者にとって様々な取引スタイルがやや複雑で、操作も難しいかもしれない。
さらにBTCCは無料で使えるデモ取引機能もあり、初心者はこれで取引方法を把握することができ、経験者はこれでシステムとの相性や投資プランを計画することができる、実にいいサービスだ。
| Bybit | BTCC | |
|---|---|---|
| 大手の取引所ランキングで取引高の確認可能 | CoinMarketCap ○ CoinGecko ○ | CoinMarketCap ○ CoinGecko ○ |
| 取扱銘柄 | 数百、草コイン～時価総額上位コインまで | 時価総額上位の25個のコイン |
| 先物取引の種類 | USDT無期限、インバース、オプション | 限日、限週、四半期、無期限のUSDT |
| 無料のデモ取引 | なし | あり |
| レバレッジ | 最大100倍 | 最大150倍 |
| アプリ画面 | やや複雑 | シンプル |
3. スピーディーな入出金ができる
BybitとBTCCは両者とも様々な入金方法を提供している。直接コインを送金するだけでなく、さらにはクレジットカードで買うことも可能。BybitではP2P取引も可能で、BTCCでは国内銀行振込にも対応している。
入金手数料は両者とも無料！
出金について、BybitもBTCCも直接日本円を出金することができないのは少し残念だが、コイン出金も簡単で便利。Bybitの場合は日本時間の1:00・9:00・17:00に1日3回しか出金の処理をしてくれないが、BTCCはなんと24時間いつでも出金可能だ。
出金手数料について、コインによって異なるが、BybitとBTCCでは大差がないので、多分出金のためのマイニング手数料なのかもしれない。
ただし注意すべきは出金拒否の可能性だ。探してみたところ、Bybitの出金拒否の関連記事やツイートを発見した。また出金したいのに、Bybitの出金画面では「出金機能は現在ご利用いただけません」とだけ書いてあるとの内容もあった。
BTCCの出金拒否についても関連記事を発見した！と思いきや、どうもBTCC-FXという詐欺サイトらしい。ホームページも違うし、サイトのドメインも異なるので、本家ではないことは確か。
本家：https://www.btcc.com/ja-JP
詐欺サイト：https://www.btccfxev.com/ （現在アクセス不可）
| Bybit | BTCC | |
|---|---|---|
| 入金方法 | コイン送付、クレカ入金、P2P | コイン送付、クレカ入金、国内銀行振込 |
| 出金方法 | コイン送付 | コイン送付 |
| 出金時間 | 日本時間の1:00・ 9:00・17:00 | 24時間対応 |
4. 少額投資家にも優しい取引コストのシステム
Bybitはテイカーとメイカーで違う取引手数料が発生する。通常テイカーは0.06％で、メイカーは0.01％。BTCCではテイカーとメイカーの区別がないが、通常0.06％手数料なので、Bybitのほうが手数料が安いと思うかもしれないが、以下2つの理由で、私はBTCCのほうが手数料が安く、しかも少額投資家にも優しいと思う。
① 成行注文ではテイカーの手数料になる
テイカーとは既に板に並んでいる注文を約定させる注文で、メイカーとは注文後にすぐに約定となるわけではなく、まず取引板に並ぶ注文のこと。基本早めにお得な価格で注文を入れたいので、多くの人、特に初心者の方は成行注文（テイカーの手数料になる）で注文をしていると考えられる。
② BybitのVIPになることは難しいが、BTCCのVIPになることは簡単
BybitのVIPレベルはハードルが高いが、BTCCのVIPになるにはわずか$200の入金で可能。BybitVIPレベルは、直近30日の総資産価値$250,000以上でVIP1、その上にはさらにVIP2、3とプロ1〜3がある。つまりはただ$25万を入金するだけでなく、直近30日での入金のみ有効という。それに対しBTCCのVIP1は$200を入金したらなれる。VIPになったら手数料サービスを楽しめる。
さらにBybitではファンディング手数料が8時間ごとに発生するのに対して、BTCCでは24時間ごとに発生する。決済時刻になっても決済されない場合、Bybitでは決済手数料も発生。合わせて見るとBTCCのほうが取引コストが低いことが分かる。
| Bybit | BTCC | |
|---|---|---|
| 基本手数料 | テイカーは0.06％で、メイカーは0.01％ ただしメイカーになるのは難しい | 0.06％ テイカーとメイカーを区別しない |
| VIP手数料 | 直近30日の総資産価値$250,000以上でVIP1 | 入金額$200以上でVIP1 |
| ファンディング手数料 | 8時間ごとに発生 | 24時間ごとに発生 |
| 決済を忘れたときの決済手数料 | ある | なし |
5. 丁寧な日本語対応と最新情報を発信するSNS
Bybitをおすすめする理由としてよく聞くのが日本語の対応だ。たしかにサイト、アプリには完全に日本語対応があり、ライブチャット機能もある。
BTCCもサイト、アプリは完全日本語対応で、さらにライブチャットではチャットボットだけでなく、実際のカスタマーサービス（日本人のスタッフ）との会話も可能。
BybitではTwitterのアカウントがあるが、BTCCでは多くのSNSで活躍しているようだ。公式LINE、Instagram、Twitterでも公式アカウントをフォローしていると、それぞれのSNSに合う内容を発信していることが分かる。
終わりにーBybitの日本撤退に備えてBTCCへ
日本の金融庁から警告を受けたからと言って、それは日本で経営ができなくなることではない。かつてBinanceも同じように警告を受けていたが、未だにBinanceを使う方も多いだろう。ただし以前のBinanceのように、日本人向けサービスを停止したり、もしくは最悪の事態ではBybitがイギリスでしたように、日本から撤退することも可能性としてはある。
もちろん海外取引所を使うなら、極論でいうとどこを使っても同じリスクはあるが、世界の金融庁から警告を受けているBybitはそれだけ各地政府が監視の目を向けているので、早いうちに別の取引所に乗り換えたほうがいいと、わたしは思う。
BTCCは安全、使いやすさ、取引の種類、手数料とサービスなど様々な面でもBybitに勝るとも劣らないだろう。
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