初めてのカラコンを選ぼう!初心者のためのカラコンガイド【完全版】
カラコン マガジン – おしゃれの必須アイテムとなったカラコンですが、気軽に楽しむには少しハードルが高いと感じたことはありませんか?
「目の中に入れるものだし、たくさん種類があってよくわからない」
「カラコンって、そもそも安全なの?」
そんな疑問にお答えするため、カラコン選びのポイントをまとめました。
大事なカラコンデビューで失敗しないためにも、正しい知識を得ることが大切ですよ!
自分に合わないカラコンを選んでしまって目のトラブルを起こしてしまわないように、正しく理解して安全にカラコンを楽しみましょう。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
カラコンを正しく安全に使うために
眼科で診察を受ける
そもそも、カラコンは「高度管理医療機器」に分類されている医療器具です。オンラインでかんたんに購入できることもあって、眼科には行かないという人もいますが、安全にカラコンを使うためにも使用前には必ず受診しましょう。
眼科を受診すればベースカーブ(BC)やPWR(度数)などのカラコン選びに必須の数値を正確に測定してもらえます。
また、眼科ではコンタクトの着け外しの練習をすることができます。
私も経験がありますが、コンタクトの着け外しは目に異物をいれる恐怖心もあり最初はうまくいかないものです。間違った方法で装着すると眼球を傷つけてしまうことにもなりかねないので、絶対に専門医を受診して指導を受けましょう。
定期的に眼科を受診する
一度だけでなく、定期的に診察を受けましょう。継続的にカラコンを装着する場合は2,3ヶ月に一度程度で良いので、角膜や眼底に異常がないかチェックしてもらえば安心です。
眼科は待ち時間も長く、いちいち受診するのは面倒だと思うかもしれませんが、カラコンは視力補正用コンタクトレンズを使用するよりも目の障害が起きやすいと言われています。後悔しないためにも定期的にチェックしてもらうようにしましょうね!
日々の衛生管理を徹底する
コンタクトレンズは専用の洗浄用具を使い、正しい方法で保存しましょう。レンズの衛生状態が悪いと、視力の低下や感染症など、目の病気につながることもあります。
また、レンズの使用期限を守ることも大切です。
お金を節約するために使用期限をオーバーして使いたくなる気持ちもわかりますが、目に異常が発生したほうがかえってお金がかかります。使用期限を超えて装着することがないようにしましょう。
カラコンを楽しむためにも使用ルールをしっかり守りましょうね。
最低限知っておきたいカラコン用語
レンズ直径(DIA)
レンズ直径(DIA)とは、レンズそのものの大きさを示す数値です。
DIAはレンズの種類ごとに決まっていることがほとんどなので、レンズを購入するとき個別にDIAを選ばなければならないわけではありません。
ただし、後で説明する着色直径に応じてDIAも変わるので、着色直径が大きなカラコンを選ぶと、DIAも大きくなってしまいます。
DIAが大きなレンズほど酸素を十分に取り込めないという傾向があるので、あまり大きすぎないものを選びましょう。
ベースカーブ(BC)
ベースカーブ(BC)は、レンズがどのくらい曲がっているかを示す数値です。
BCが小さければ曲がり具合がきつく、大きければゆるくなります。
BCの小さな製品はズレにくい代わりに眼球が締め付けられる感覚を覚えることがあります。また、反対にBCが大きすぎるとレンズがずれやすくなります。
自分の眼球にあったベースカーブは眼科で測ってもらえるので、受診時に伝えましょう。
着色直径
着色直径とは、レンズの色がついている部分の直径です。黒目を大きく見せたいときは着色直径の大きなカラコンを選びます。
着色直径は数値によって大きく印象が変わるので、注意して選びましょう。
一般的には数値が小さければナチュラルな印象に、大きければ派手な印象になります。
初心者が失敗しないためのカラコン選びのポイント
それでは、初心者がカラコン選びで失敗しないためにどんなことに気をつければいいでしょうか。
はじめてのカラコンで失敗しないための6つのポイントをチェックしましょう!
1.着色直径は瞳の「黄金比率」を基準に
数値によって印象が大きく変わってしまうのが着色直径。
どう選ぶかは悩ましいですよね。
大きなものを選んでちょっと派手にしてみたいけど、大きすぎると浮いちゃうし・・・。
迷ったときは「瞳の黄金比率」にしたがって選びましょう。
「瞳の黄金比率」とは目が最も美しく見える白目と黒目の比率のことです。
内側の白目:黒目:外側の白目が1:2:1になるのが理想と言われています。
まずは、メジャーか定規で目全体の横幅を測りましょう。それを2で割ると黄金比率にぴったりあった着色直径となります。
例えば自分の目の横幅が25mmの場合、黄金比率にピッタリあう着色直径は25÷2=12.5mmとなります。
2.着色直径によって印象がチェンジ!
着色直径を変えると印象ががらっと変わります。小さめだとナチュラルに、大きめだと派手な印象になるので黄金比率を参考に選んでみましょう。
いろんなサイズを買っておいて、場面によって使い分けるのもおすすめですよ。
例えば職場や学校などのフォーマルな場では小さめ、ディナーなど暗い時間にデートする場合は少し大きめにするととっても映えますよ!
3.DIAが大きすぎないもの
レンズ直径(DIA)が大きすぎると、角膜が呼吸しにくくなるので眼に負担がかかってしまいます。そのため、長時間カラコンをつけることに慣れていない初心者には向いていません。
DIA14.0~14.2mmが平均的なサイズと言われているので迷ったらこのサイズにしましょう。
4.最初は1DAYタイプから
5.なるべく目の健康に配慮しているタイプを選ぼう
最初に述べた通り、カラコンは高度管理医療機器として分類され、副作用や機能障害が発生した場合人体へのリスクが高くなる器具として位置づけられています。
安全に使用し続けるためにも、酸素透過率の高いものを選ぶなど、目の健康に気をつけましょう。
カラコンはドラッグストアやオンラインで気軽に購入できますが、中には安全性に配慮されていないものがあります。あまりにも安価な商品は有害な着色料を使っている場合もあるので、特に気をつけるようにしましょう。
6.付け心地の良いもの
最初のうちはレンズを着用していると眼に疲労感ができてきます。初めてのカラコンは付け心地を優先しましょう。
酸素透過率の高い商品は付け心地もよいので、そういった製品を選ぶと長時間使用しても疲労が少なくなります。
ナチュラル感を楽しむためのおすすめデザイン
カラコンを初めて着けるときって、学校や職場で悪目立ちしてしまわないか不安になりますよね。
そんなときは、ナチュラルな印象を重視してカラコンを選びましょう。
カラコンにはたくさんのデザインがあるので、自分にあったデザインを選べば印象をコントロールすることだってできちゃいます。
ナチュラル感を重視してデザインを選ぶことで、カラコンだけが変に浮いてしまったり、周りが違和感を覚えるほど印象が変わってしまうことを防ぐことができます。
着色直径は小さめがベスト
繰り返しになりますが、着色直径が小さめのカラコンはナチュラルな印象を与えます。
大きめにして印象を変えたくなるときもありますが、黄金比率にしたがってカラコンを選ぶだけでも印象は十分変わります。
ちょっと小さいかな? くらいの大きさを選びましょう。
「フチなし」や「ぼかしフチ」を!
カラコンにははっきりしたフチで輪郭を強調するものや、フチをぼかして目立ちにくくしたものがあります。
フチのあるカラコンは黒目を大きく見せる効果がありますが、くっきりしすぎて雰囲気になじまないことも。
「フチなし」や「ぼかしフチ」のカラコンを選ぶことで、白目と黒目の境界が馴染んで違和感のない自然な瞳となります。
「ぼかしフチ」はフチ無しだとちょっと物足りないかも・・・、という方におすすめ。フチ無しよりも黒目がくっきりして見えるのに、とてもナチュラルな印象になります。
瞳に馴染むカラーをチョイス
カラコン選びでは、カラーも大事!自分の瞳に近い色を選ぶことで自然に盛ることができます。
日本人は黒やダークブラウンの瞳を持つ人が多いのですが、真っ黒よりグレー、真っ茶色より少し淡い色を選ぶと違和感なく盛ることができますよ。
不自然なカラコンになってしまわないためのチェックポイント
「そのカラコン、流石に不自然じゃない!?」
目だけバッチバチに浮いてしまっている人を街で見かけたことはありませんか?
いくら印象を変えたくても、やりすぎると違和感しかない見た目になってしまうことがよくあります。
そんな不幸な状態を避けるためにも、自分がやりすぎてないか、要チェックです!
黒目に対して着色直径が大きすぎてない?
瞳を大きく見せたいあまり、着色直径が大きすぎるカラコンを選んでしまうとその時点で違和感が出てしまいます。
くれぐれも着色直径は小さめに。
着色直径は、自分の黒目より少し大きい程度でも十分印象を変えることができます。「1:2:1」の瞳の黄金比率は、絶対に守りましょう!
コンタクトレンズは使用期限によって1DAYや2WEEKなどの種類があります。
最初のカラコンを選ぶときは、1DAYタイプがおすすめです。
使い捨てなので衛生的ですし、たくさんの種類を試すことができるというメリットもあります。
レンズのカラーが瞳や髪の色と合ってないかも!
目力をアップさせたくて、はっきりした黒や濃いブラウンを選んでしまうと全体のバランスが崩れてしまうことがあります。
濃いめのメイクならそれでもしっくりくることもありますが、落ち着いたメイクや髪色の場合は浮いてしまうこともあるので注意しましょう。
自分が落ち着いたファッションでスタイリングしている場合は、はっきりした濃いめカラーよりも瞳や髪と近い色で深みのあるものを選びましょう。
全体のバランスが取れて印象が良くなりますよ。
どうしても濃い色を使いたい場合は、複数色がグラデーションになっているタイプのカラコンを選びましょう。
自然な立体感を出してくれるので瞳とよく馴染み、バランスを崩さずにくっきりさせることができます。
カラー強すぎ!
主張しすぎる奇抜な色は、オシャレ上級者でもない限り避けたほうが無難です。
例えばブルーやグリーンなどのカラーが外国人風カラコンとして紹介されることもありますが、トータルでファッションをバシッと決められる人以外はレンズだけが悪目立ちしてしまいます。
難易度の高いカラーをチョイスするときは、透き通るような色味のシアカラーを選びましょう。
シアカラーのレンズは裸眼が透けてみえるので、より馴染みやすくなります。
初めてのカラコンで特に注意すべきこと
装用時間を守ろう
コンタクトレンズはそれぞれ装用時間が設定されています。
製品ごとに定められた装用時間を超えて着け続けることがないようにしましょう。
また、初めて着ける場合は短めの装用スケジュールにしましょう。
一日目:6時間
二日目:8時間
三日目:10時間
のように、少しずつ長く着けていられるようにすると良いでしょう。
また、寝る前には絶対に外しましょう。
私自身、眠くて外すのを忘れちゃうこともありますが、ほんとうは目の健康によくありません。
ひどい場合はコンタクトレンズと眼球が癒着してしまう場合もあるので、絶対に外してから寝るようにしましょう。
違和感があるときは我慢せず即座に使用を中止する
痛みやかすみ、眼がゴロゴロするなど違和感が出たときは即時中止しましょう。
また乾燥感や疲労感がひどい場合も使用を中止し、眼科を受診しましょう。
おわりに
カラコンを初めて選ぶ方のために、選び方のポイントをご紹介しました。
カラコンは種類もたくさんあるので、どんなものを選べばよいか不安になってしまうこともありますが、正しい知識を持っていれば安全に使用することができます。
自分にあったカラコンを選べば印象もがらっと変わり、新しい自分を楽しむことができます。
いろいろ試して最高のカラコンを選んでみてくださいね。
出典:カラコン マガジン