Excelグラフを見やすくする! 〜パターンによる塗りつぶしテクニック -ライブドア
データの関係を示すグラフでは、なんと言っても見やすさが大切だ。
Excelでグラフを作るときには、色使いにも気を配りたい。
グラフの目立たせたいところだけをビビッドな色にしたり、あるいは対照的な色にしたりと、見やすくする方法はさまざまある。
しかし、単色だけでグラフを塗り分けたとき、画面では効果的に配色できていても、モノクロ印刷したとたんにどれも同じような色になってしまった……こうした失敗もあるだろう。
そんなときは、グラフの塗りつぶしに「パターン」を使ってみよう。
グラフの一部をドットや斜線、格子などのパターンにすれば、モノクロ印刷でも分かりやすい。もちろん、カラー印刷でも効果的だ。
●円グラフの一部をパターンに変更する
ここでは、下図の円グラフの左側、オレンジに塗られた箇所をパターンに変更しよう。
オレンジの部分を選択してから右クリックし、ショートカットメニューの[データ要素の書式設定]をクリック。
あるいは、オレンジの部分を選択してからダブルクリックしてもよい。
なお、選択の仕方によっては、ショートカットメニューに[データ『系列』の書式設定]が表示されることがある。これを選んで色を変更すると、グラフの色がすべて同じになってしまうので注意しよう。
ここではグラフの構成要素の一部を変更するため、[データ『要素』の書式設定]を選びたい。
そのためには、まず変更したい箇所をクリック。するとグラフ(系列)全体が選択されるので、もう一度、変更したい箇所をクリック。つまり、変更したい部分を2回クリックしてから右クリックすると、うまくいく。
さて、ショートカットメニューから[データ要素の書式設定]を選択すると、画面右側に[データ要素の書式設定]が現れる。
[塗りつぶしと線]をクリックし、[塗りつぶし]−[塗りつぶし(パターン)]とクリックしたら、一覧から好きなパターンを選ぼう。
次に、色を選択する。
パターンでは、前景の色と背景の色が選択できる。
前景とは、パターンそのものの色だ。下図で言えば格子柄の色。
[前景]のボタンをクリックして、一覧から選択しよう。
背景は、パターンの背後の色だ。前景と同様に、[背景]のボタンをクリックして一覧から選択する。
ここでは色が付いたことが分かるよう、グレーを選択してみた。
背景色は反対色を選んだり、あるいは白のままにしておいたりと、パターンが目立つ色を指定しよう。
ちなみに、グラフ種類やパターンによっては、枠線の色や、その有無なども変更するとより効果的だ。
枠線に対する設定は、パターンの一覧の下でできる。[データ要素の書式設定]画面をスクロールして確認してみよう。
●図形をパターンで塗りつぶしたいときは[図形の書式]タブから選ぶ
パターンはグラフだけではなく、描画した図形にももちろん使える。
図形を選択し、[図形の書式]タブの[図形のスタイル]グループにある小さな矢印をクリック。すると、前段と同様の書式設定画面が表示される。後はグラフのときと同じように[塗りつぶしと線]をクリックし、[塗りつぶし]−[塗りつぶし(パターン)]とクリックしていこう。
パターンは、セルの塗りつぶしとしては使わない機能なので、あまり馴染みがないかも知れない。だが、グラフの色分けには重宝する機能だ。ぜひ、こうした塗り方も試してみてほしい。
執筆 中野 久美子
提供(C)ライブドアニュース