自転車シェアリング初心者が陥りがちな失敗と、上手に活用するためのコツ!
自転車シェアリングサービスを初めて使ってみた。
事の始まりは、夜中に終わる可能性のあるイベントに参加する予定ができたためだ。
イベント終了後、終電に乗れるかどうかが微妙で、タクシーで帰ると高いし、歩くと30分はかかり、夜中は危険ということで家人からダメ出しが出たのだ。
いろいろ考えたあげく思いついたのが、自転車シェアリングサービスだ。
イベント会場の隣のコンビニにポートがあり、自宅の最寄りの駅のすぐそばにもポートがある。
これなら
・終電に間に合えば終電で帰宅
・終電に間に合わなかった場合、シェアリングサービスの利用で帰宅可能(約10分)
このように状況に合わせた帰宅方法を選択できる。
我ながら「名案」をひねり出すことに成功した、と膝を打った。
自転車のシェアリングサービスを利用するとなれば夜中になる。
そのため本番でトラブルにならないように、あらかじめ明るい昼間に予行演習をしておくことにした。
筆者がこのたび利用したのはドコモの自転車シェアリングサービスだ。
●利用前の準備
まずはスマートフォンにアプリを導入し、会員登録を行う。
・自分がよく使うエリアの登録
・会員情報の入力
・会員プラン
・支払い方法
これらの選択をする。
プランは1回利用、1日利用、月額利用の3種類。
筆者は1回利用を選択。1回165円だ。
この金額なら、電車代とほとんど変わらない。
さぁ、会員登録も終了し、いざ出陣!
ここまでは順調だったのだが、
ここから初心者あるあるのトラブルを経験することになった。
●失敗その1:自転車が借りられない!
現場に行ってみるとシェアサイクルが1台。
最後の1台をゲット! そう思って鍵を開ける操作をするも、
「バイクをご利用いただけません」
無情なメッセージがスマートフォンに表示された。
解錠操作をするも、利用できないと表示される
スマートフォンの画面をよく見ると、
「すでに予約がされています。」
このようなメッセージが表示されている。
なるほど、利用する自転車は、あらかじめアプリで予約して確保しておくことができるのか…。目の前にある最後の1台は、先に予約されていたのだ。
どうするものかと思案したあげく、
そこから一番近くの歩いて行けるポートをアプリで探してみた。
すると幸いにも、徒歩5分ほどのところに別のポートがあり、予約可能なシェサイクルが1台みつかった。
そこで今度は、先の二の舞を避けて、すかさずアプリで予約をしてみた。
アプリにて予約完了
●失敗その2:電動機能、どうやって利用する!?
自転車の予約は、利用開始20分前から可能。
逆に言えば、予約後は20分以内に解錠しないといけない。
1日前など、20分より前の予約はすることができない。
今回は、先ほど予約操作した場所からポートまでは5分ほどで着いたので、利用(解錠)までの時間も余裕があった。
解錠操作も初めてということもあり苦労はしたが、なんとか解錠に成功した。
自転車に乗ってみるとかなりサドルが高かったので、一旦降りてサドルを下げる。
サドルを下げる方法は通常の自転車と同じだ。
ただ、自転車の個体差かもしれないが、今回利用した自転車のレバーはかなり硬くて少々苦労した。
使い慣れないサービス、乗り慣れない自転車…、
小さい違和感やトラブルが結構あり、初見はなにごとも一筋縄ではいかないものだと痛感する。
それでもなんとか乗れる状態になったので、
いざ出発!
やっと乗れた!
そう思って、しばらく運転していたのだが、違和感が…
“確かこれは電動自転車なのに、普通の自転車と同じくらい漕ぐ力が必要だな”
どう考えても普通の自転車と変わらない。
ふとハンドルの左を見ると、電源マークがあることに気付いた。
電源マークを押してみると、急にペダルが軽くなった。
よく考えれば当たり前なのだが、電源を入れないといけなかったらしい。
筆者は、シェアサイクルが初めてなら、電動自転車も初めて。
こんな初心者のうっかり体験をすることになった。実に要領が悪い。
走り出して5分後ぐらいにようやく電動機能を利用することに成功。
普段自転車に乗っていない筆者は、この5分の自力でのペダル漕ぎがかなりの負荷となり、
その後マッサージに行かずにはいられなくなったのは、想定外な誤算と出費だった。
電動機能を利用するにはこの電源を入れる必要があった
●失敗その3:返却時には○○が必要だった!
紆余曲折の末、ようやく目的地に到着。
「返却」という文字が点滅しているので、ここにアプリをかざせばよいのだろうと、
かざして見るも、なにか言葉を発していて返却操作が完了しない。
何度かやってようやく
「鍵を閉めてください」
このようなことを言っていると理解。
レンタルを始めるときは自動で解錠されたため、アプリをかざせば自動で施錠してくれると思い込んでいたのだが、どうやらそうではないようだ。
そこでアプリで「よくある質問」の検索ボックスに「施錠」と入力して検索してみた。
後輪にある鍵を「手動」で閉めなければいけないことを確認した。
返却時には、この鍵を手動で閉める必要があった
手動で鍵を閉め、返却操作をしてようやく返却が完了した。
筆者のシェアサイクル初体験は、トライ&エラーの連続で、ほろ苦いデビュー&思い出となった。
用心して昼間に練習しておいて本当に良かった。
いずれも小さなトラブルとはいえ、
夜中にこのような状況にぶち当たったら焦りや不安から、途方に暮れていたかもしれない。
しかし人とは現金なもので、1度使って要領がわかれば、もう微塵も不安はない。
スマートフォンのアプリを利用すれば、
・どのポートに今利用できる自転車が何台あるか
・返却は可能か
こうした利用に必要な情報はリアルタイムで確認できる。
そして20分前からなら、先に予約しておくこともできるとわかった。
筆者の行動範囲内にはポートもかなり多いので、今後、うまく利用すればかなり便利だと感じた。
筆者のこの初心者あるある失敗談が、みなさんのサービス利用の助けになれば幸いだ。
執筆 内藤由美
提供(C)ライブドアニュース