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業界最長、内蔵電池で10年間稼働する振動センサノードを発売 人手不足が深刻化する設備保全に貢献 – Net24ニュース

セイコーインスツル株式会社(社長:内藤高弘、本社:千葉県千葉市、以下SII)は、920MHz帯を利用した無線センサネットワーク「ミスター省エネ」から、電池駆動では業界最長※となる10年間稼働の振動センサノード(SW-42F0-1000)を今月より発売します。

従来、生産設備の故障の検知は、音、振動、温度等の異常を人の感覚を頼りに確認を行ってきました。しかし昨今の工場、プラント等では人手不足が深刻化しており、人の手に頼らないデータ取得・自動監視が求められています。

モータ、ポンプ、ファン等の生産設備では、故障する前兆として振動等の変化が生じます。振動センサノード「SW-42F0-1000」は、加速度、速度、変位からなる振動データと温度を測定し無線送信することで自動監視を可能にします。一定期間、振動、温度データを解析することにより、故障の予兆を検出し、突発的な生産設備の故障回避にお役立ていただけます。 

※業界最長:30分周期で測定し無線送信した場合(2023年10月31日現在、当社調べ)

<主な特長>

1. 完全ワイヤレスで簡単設置    

内蔵電池による完全ワイヤレスのため、電源を供給するコンセントの位置を考慮することなく、測定したい場所に簡単に設置できます。

2. 業界最長、10年間稼働でメンテナンスフリー    

30分周期の測定、送信で10年間稼働するため、電池交換や充電の手間がなく長期間にわたりメンテナンスフリーで使い続けられます。


3.安定した通信品質と容易な拡張性    

電波伝搬特性に優れる920MHz帯域を使用しているため、障害物の多い工場内でも通信が安定しています。また大規模工場でも別売のルータ(中継機)を利用することで、マルチホップ接続による広範囲な通信や複数ルートでの安定した通信を可能にします。

無線センサネットワーク「ミスター省エネ」は2012年の販売開始以来、数多くの導入実績とともにお客様のニーズに応えた幅広い製品ラインアップを取り揃えています。今回発売する振動センサをはじめ、電力、電流、温度、湿度、CO2、照度、パルスの見える化やModbus機器の制御を行うノードなどを組み合わせてお使いいただくことにより、工場の予知保全や省人化はもちろんのこと、省エネや脱炭素社会に向けた様々な課題解決に貢献いたします。

<主な仕様>

製品名 振動センサノード
型番 SW-42F0-1000
測定対象 加速度、速度、変位、温度
測定出力内容 最大加速度(m/s2)/速度(mm/s)/
変位Peak-Peak値(mm)/温度(℃)※1
加速度範囲 ~100m/s2
加速度精度 ±10% FS@100Hz(3軸合成)
温度測定範囲 -10℃~100℃
温度測定精度 ±5℃
測定周期 30分(工場出荷時)/1分/5分/10分/60分
通信周波数 920MHz帯(特定小電力無線 ARIB STD-T108)
通信距離 見通し100m以上(屋外環境下)※2
電源 リチウム一次電池(10年寿命)※3
外形寸法 42(W)x 30(D)x 99(H)mm
温度/湿度条件 -10~60℃ / 20~90%RH(結露なきこと)
防水性能 IP66/IP67
取り付け方法 ねじ止め、磁石(オプション)

※1:速度、変位は加速度からの演算で算出 ※2:使用条件により異なります。

※3:送信周期30分で測定し無線送信した場合

 

<価格> オープン価格

<出荷開始時期> 11月下旬

以上



出典:@Press

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