WordでもExcelでも図形編集を時短する! 図形をドラッグして複数選択する方法 -ライブドア

仕事では、社内業務資料や引き継ぎ資料などの作成で画像や図形を使うことは多い。
さらにそれらの画像や図形を複数選択してコピーし、別ページに貼り付けるといった作業も頻繁にある。
画像や図形などオブジェクトの複数選択は、[Shift]キーや[Ctrl]キーを使ってクリックするのが一般的だ。
しかし、その方法では、たくさんのオブジェクトを一度に選択する場合は手間も時間もかかる。
そんなときに、一気にドラッグして選択するテクニックを活用しよう。
●[オブジェクトの選択]で複数図形を選択
下図はWord文書だ。そこにExcelのスクリーンショット(画像)を貼り付け、その上にピンク色の長方形や矢印の図形を乗せている。
このピンク色の図形を全て、ドラッグして選択しようと思う。
まずは、[ホーム]タブから[編集]−[選択]−[オブジェクトの選択]とクリック。
Excelの場合は[ホーム]タブから[検索と選択]をクリックしていくが、同じ虫眼鏡のアイコンだ。
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次に、選択したいオブジェクト(ここではピンク色の図形)を、全て囲むようにドラッグする。
[オブジェクトの選択]では、しっかりと全体を囲んだオブジェクトだけが選択される。
下図ではExcelのスクリーンショット(画像)は全体を囲まれていないので、選択されないというわけだ。
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ただし、写真やスクリーンショットなどの画像については、少々注意が必要だ。
「画像全体をしっかりと囲んでいるのに、画像が選択できない!」
ということもある。
その場合は、その画像のレイアウトが[行内]になっている可能性がある。
画像を[行内]以外の配置に変更すれば解決だ。
画像のレイアウトオプションの操作については、下記URLも参考にしてほしい。
https://news.livedoor.com/article/detail/22733745/
さて、前段のように操作すると、ドラッグして全て囲まれた範囲のオブジェクトだけが選択される。これで一度にコピーや移動、削除などができる。
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ちなみに、上記のようにドラッグで選択後、[Ctrl]キーを押しながら特定のオブジェクトを選択して、そのオブジェクトだけ選択を外すこともできる。
もちろん逆に、[Ctrl]キーを使って、追加で他のオブジェクトを選択することも可能だ。
●頻繁に使う機能はクイックアクセスツールバーに追加する
Wordでは、一度[オブジェクトの選択]を使用したあとは、そのモードは解除される。
つまり、続けて同じ操作をしたいときは、再度、[オブジェクトの選択]をクリックする必要があるのだ。
逆に、Excelの場合は[オブジェクトの選択]は解除されない。
セルへの入力など別の操作をするためには[Esc]キーを押すか、もう一度[オブジェクトの選択]をクリックして解除する必要がある。
どちらにしても、[ホーム]タブから順にクリックしていくのは、階層が深くて少々面倒だ。
もし、[オブジェクトの選択]を頻繁に使うなら、クイックアクセスツールバーに追加してしまうとよいだろう。
クイックアクセスツールバーは、よく使う機能を画面に並べておける領域だ。
[オブジェクトの選択]を追加するなら、次のように操作する。
・[ホーム]タブから[編集]−[選択]とクリック。
(Excelの場合は[ホーム]タブから[検索と選択]とクリック)
・[オブジェクトの選択]を右クリック。
・メニューから[クイックアクセスツールバーに追加]をクリック。
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すると、[オブジェクトの選択]が追加されたクイックアクセスツールバーが表示される。ここをクリックすれば、いつでも手軽に[オブジェクトの選択]機能を使えるというわけだ。
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ただ、この位置にバーが追加されると、画面がさらに狭くなる。
たくさん機能を追加するなら、それでもよいかもしれないが……。
1つか2つの機能しか追加しないなら、位置を変更しよう。
クイックアクセスツールバーの上で右クリックし、[クイックアクセスツールバーをリボンの上に表示]を選択。
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こうしてリボンの上に移動すれば、画面もすっきりとする。
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こうしてクイックアクセスツールバーに追加しておけば、ワンクリックで[オブジェクトの選択]のオン・オフが切り替えられる。
たくさんの画像や図形、テキストボックスなどを扱うことが多い場合は、こうしたドラッグでの選択方法も試してみるとよいだろう。
執筆 中野 久美子
提供(C)ライブドアニュース