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東京・天王洲の寺田倉庫で「企業×スタートアップ」の挑戦イベント開催、ウ…

東京・天王洲の寺田倉庫で「企業×スタートアップ」の挑戦イベント開催、ウ…


ウェルビーイング市場が拡大するなか、企業とスタートアップの連携が加速している。 3月13日、東京・天王洲にある寺田倉庫で開催された「Well-being Startup Hub」では、女性起業家たちがリアルな課題や可能性を語った。

本イベントは、企業とスタートアップがよりフラットにつながる場の必要性を感じていた3名の起業家、株式会社ViewBEの鈴木葉留奈氏、女性向け商品の多角的PR支援を行う株式会社Biimeの上米良優季氏、日本とカンボジアで環境事業を展開するマツイダイスケ氏が企画・主催した。

スタートアップの実験基地に100名近くの来場者

寺田倉庫の「Creation Camp TENNOZ」入口。近くには「WHAT MUSEUM」等のアート関連施設があり、水辺とアートに囲まれた環境で起業ができる

会場は、寺田倉庫の一角に昨年オープンしたスタートアップ支援施設「Creation Camp TENNOZ」。女性起業家やスタートアップ関係者、大手企業の新規事業担当者ら100名近くが一堂に会した。

会場に設けられた展示ブースではウェルビーイング関連の最新技術やサービスを紹介

一般的なスタートアップイベントではVC(ベンチャーキャピタル)やコンサル企業が主導し、資金調達や事業提携の場となることが多い。一方、今回のイベントはスタートアップ企業が主体となり、よりフラットな交流や意見交換の機会を提供することを目指した。

女性起業家が明かすリアルな課題と可能性

パネルディスカッションでは、女性起業家3名が登壇。大企業との協業で得られるメリットや課題について率直に意見を出し合った。

不妊治療クリニックを中心に漢方カウンセリング事業を展開する株式会社ウィメンズ漢方の住吉忍氏は、企業との協業には調整や交渉に想像以上の時間がかかると指摘。一方で、女性の健康問題により早い段階からアプローチできるという、これまでにない可能性もみえたという。

女性の健康に寄り添うフェムケアに”食”の分野からアプローチする株式会社eminessの小松佐保氏は、ナチュラルローソンで自社のスイーツが販売された事例を紹介。自社ブランドの価値を守りながら、短期的な利益だけでなく、認知向上など長期的な成長を見据えた提携が必要だと語った。

ウェルビーイングへの認知が広まるなかで、実際にどう始めればいいか分からないという企業からの悩みをよく聞くと明かしたのは、イベント主催者であり、フェムテックサービスを展開する株式会社ViewBEの鈴木葉留奈氏。スタートアップが企業と連携することで、ウェルビーイング領域の新規事業の可能性がさらに広がると強調した。

スタートアップ×ウェルビーイング×街づくり

今回のイベント会場を提供した寺田倉庫の月森正憲氏は、「スタートアップと連携することで企業側もより視野が広がる」と指摘。今後、スタートアップのインキュベーション施設「Creation Camp TENNOZ」を通じて新たな挑戦を後押ししていくと同時に、水辺に囲まれた天王洲という独自の魅力をもつエリアの街づくりを進めていきたいと展望を語った。

同じく協賛として参加した相鉄アーバンクリエイツは、昨年に横浜駅西口大改造構想を公表し、横浜駅西口の魅力に周辺でウェルビーイングWell-beingの要素をプラスした「ウェルクロッシングWell-Crossing」というコンセプトを標ぼうしての街づくりを進めている。「横浜ならではのネットワークがある。東京とは違う経済圏で、住民・生活者の多い横浜では、Well-being領域において独自の熱量やビジネスチャンスが生まれる可能性がある」と相鉄アーバンクリエイツの林一輝氏。今回のイベントの熱量を持ち帰り、横浜ならではの、Well-beingの要素をプラスした働く・暮らす・遊ぶ・学ぶといった要素を組み合わせた街づくりを目指す。

新たな価値を創出し、人々の暮らしをより豊かにする。企業とスタートアップの共創が進むことで、そうしたウェルビーイングの波が広がり、社会に根付いていくことが期待される。





提供(C)ライブドアニュース

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