「NEOプランW」によるNUROモバイルの強みは何ですか?高速なデータ通信と通信の安定性に焦点を当てて考えてみました。
●nuroモバイルが仕掛ける大容量プラン「NEOプランW」
「MVNO(仮想移動体通信事業者)で大容量データ通信の需要はあるのか」
そのような挑戦的な模索が始まっています。
NUROモバイルが3月より提供を開始した「NEOプランW」は、
一般的に中容量と呼ばれるデータ通信量の20GBではなく、倍の40GBまで使える料金プランです。
価格は月額3,980円となっており、同社の20GBプラン「NEOプラン」の月額2,699円や、他社の20GBプラント比べても容量単価ではかなりオトクなプランとなっています。
MVNOで大容量データプランを利用するメリットとは?
NTTドコモがahamoを発表したことで始まった、モバイル通信業界の大幅な値下げ合戦は2022年には落ち着き、現在は月額3,000円前後で20GB使える料金プランが人気となっています。
一方で、モバイルユーザー全体では過去5年間でダウンロードトラフィックが2.3倍に上昇しているという総務省の調査データもあり、通信量は年々増加しています。
4月に都内で開催された「第8回MVNO勉強会」で掲示された資料でも、NTTドコモやKDDIといったMNO(移動体通信事業者)でも20GBプラン(オンライン専用プラン)の比率が増えていますが、
敢えて高額な料金プランを契約し、毎月21GB以上利用している人が各社ともに10〜15%前後もいることが分かります。
大容量データ通信の需要は確実にある
当然ながら、MNOの大容量プランの料金は高く、月額5,000円前後です。
家族割引などを適用することで月額4,000円前後にできることもありますが、一人暮らしの人などにはなかなか難しい条件です。
NUROモバイルが細かな割引条件などを必要とせず月額3,980円に設定してきた背景には、「20GBプランでは少し容量が足りないが月額5,000円は高い」
このように感じているユーザーを取り込みたいという考えがあります。
●MVNOの弱点である通信安定性に切り込むNEOプランシリーズ
NEOプランWのメリットは料金だけではありません。
MVNOというと、少々詳しい人であれば「通信速度が安定しない」という点を挙げる人も多いでしょう。
しかしながら、NUROモバイルのNEOプランW(およびNEOプラン)では,
この点もしっかりと対応しています。
一般的なMVNOの通信回線の場合、
MNOから借り受けた通信帯域をユーザー全体で共有しているため、通勤ラッシュやお昼時などモバイルデータ通信を行うユーザーが多い時間帯になると通信速度が一気に遅くなるという現象が頻発します。
そこでNUROモバイルがNEOプランシリーズで採用したのが「専用帯域の確保」でした。
NEOプランの通信帯域を通常の通信帯域とは切り分け、NEOプランの契約者専用とすることで通信品質の確保を目指したのです。
NEOプランWもこの専用帯域を利用するため、
混雑時間帯の通信速度の低下が起こりにくい仕様なのです。
「いくら料金が安くても通信が安定しないのでは大容量の意味がない」
そのような観点からNUROモバイルは専用帯域の採用をしています。
利用者を限定し、さらにAIによるトラフィックの最適化も併用することで通信品質の確保を目指す
NEOプランシリーズには、
・LINEやTwitter、Instagramなどのデータ通信量がカウントされない「NEOデータフリー」
・余ったデータ容量を翌月に繰り越す「データ繰越」
・上り通信のデータ量をカウントしない「あげ放題」
・契約から3ヶ月ごとに15GBがもらえる「Gigaプラス」
このような特典と仕様が付帯しており、SNSや動画投稿サイトを頻繁に利用する人にこそオススメしたい料金プランなのです。
これらの特典はオプション料金不要で付帯している
通信エリアでも5G対応エリアが広がり、動画配信サービスの利用やSNSでの動画投稿がブームとなる中、
ユーザーの通信量は加速度的に増加しています。
・20GBでは少々物足りなさを感じている
・MNOの大容量プランを契約しているがもう少し月額料金を節約したい
・他社MVNOで大容量プランを契約しているが通信安定性に不満がある
・SNSや動画投稿サイトを頻繁に利用し動画のアップロードも多い
このような方は、NUROモバイルのNEOプランWを試してみるのも良いかもしれません。
執筆 秋吉 健
提供(C)ライブドアニュース