「mineoのDプラン:iPhoneで災害や通信障害に備えるためのeSIM対応サービス」
●mineoのDプランがeSIMに対応
MVNO(仮想移動体通信事業者)大手のmineoは、2月よりNTTドコモのLTE(4G)回線の料金プラン「Dプラン」にて、eSIMの取り扱いを開始しました。
eSIMとは物理的なSIMカードを必要とせず、スマートフォン本体に直接SIM情報を書き込むことで通信が可能になる方式のことです。
現在ではNTTドコモの「ahamo」やKDDIの「povo2.0」といった、大手MNO(移動体通信事業者)による格安料金ブランドがありますが、
そんな時代でもMVNOを契約するメリットはまだまだあります。
eSIMだからこそ便利な活用法がある
例えば、災害や通信障害といった緊急時のための副回線(バックアップ回線)としての役割です。
日本では多くの人がiPhoneを利用していますが、iPhone 13やiPhone 14といったスタンダードシリーズでは通信回線を2つ契約して利用することができる「デュアルSIM」方式が採用されています。
しかしながらiPhoneでは、物理SIMを2枚挿して利用する方式ではなく、
・1つが物理SIM、
・もう1つがeSIM
こうした構成となっています。
iPhoneのように「2つめの通信回線がeSIMしかない」スマートフォンの利用では、こういったeSIMによるMVNO利用が便利になるのです。
日本で発売されるiPhoneは物理SIMスロットが1つしかない(画像はiPhone 12 mini)
●今こそMVNOのeSIM対応プランを活用しよう!
2021年にはNTTドコモが、2022年にはKDDIが、立て続けに大規模な通信障害を起こしたことで、1つの通信キャリアだけに依存していると、通信障害が発生した場合は通信手段を失うというリスクが大きくなることが取り上げられました。
そこで複数の通信キャリアで通信契約をしておき、いざという時にも通信可能な回線を利用できるようにしておく、という準備が重要になってきています。
mineoには月額250円から契約できる「マイそくスーパーライト」のような、非常にリーズナブルな料金プランもあります。
マイそくには24時間だけ通常の回線速度でデータ通信を使い放題になる安価なオプションがあるため、緊急用回線として非常に適している
平時には、
月額費用がそれなりに掛かる代わりに通信品質も高いMNOの通信回線を利用して、
万が一の緊急時には、
月額数百円で維持できるMVNO回線を利用するといったスタイルは、今後のスタンダードになっていくかもしれません。
・iPhoneのスタンダードシリーズやProシリーズを持っている
・eSIMを利用する通信回線が空いている
このような方がいましたら、mineoのようにeSIM契約が可能なMVNO回線を通信障害や災害対策として活用してみてはいかがでしょうか。
執筆 秋吉 健
提供(C)ライブドアニュース