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モバイル通に人気が高いモトローラが攻勢に転じた! 5G+高性能で5万円台のSIMフリースマホ「moto g100」を日本で発売へ -ライブドア


モバイル通に人気が高いモトローラが攻勢に転じた! 5G+高性能で5万円台のSIMフリースマホ「moto g100」を日本で発売へ

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モトローラ・モビリティ・ジャパン合同会社(以下、モトローラ)が5G対応かつ高性能なSIMフリースマートフォン「moto g100」を日本市場にて2021年5月28日(金)に発売すると発表した。価格はオープンだが、同社の公式オンラインショップ「MOTO STORE」では58,800円(税込)となっており、MOTO STORE以外にも量販店やECサイトなどで販売される。

ここ数年のモトローラは、日本市場では低価格なエントリーモデルやミッドレンジモデルを中心に展開してきた。
しかし今年になり、3月には日本でもフォルダブルスマートフォン「motorola razr 5G」を発売するなど、日本市場でも新たな戦略で、攻勢に転じている。

新たに発売される「moto g100」の製品情報とともに、モトローラの日本における新戦略について解説する。


日本で5月28日に発売される「moto g100」。
本体色は画像のイリディセントスカイの1色展開

■モトローラの日本における戦略に変化が
モトローラは現在、Lenovo傘下のMotorola Mobility(以下、Motorola)の日本法人だ。
海外では同一製品をLenovoとMotorolaの両ブランドで展開するなど、スマートフォン販売台数シェアではトップ5に入らないものの、その次のグループに属している。

そうした中で、日本市場において長らくモトローラの代表取締役社長を努めていたダニー・アダモポウロス氏に変わり、松原丈太氏が昨年7月に就任。
準備期間を経てmotorola razr 5Gや、今回のmoto g100日本市場の投入につながっている。


motorola razr 5Gは、日本ではSoftBankのほかにSIMフリーモデルも販売されており、SoftBankではPolish Graphiteのみ、SIMフリーモデルでは画像のBlush Goldもソフトバンク傘下のプラススタイル限定で販売されている
https://plusstyle.jp/shopping/PAJR0038JP

松原丈太氏は、日本電信電話株式会社などを経て、
2012年からHTC NIPPON株式会社にて営業ディレクター、
2014年からモトローラ入社まではPCSワイヤレス・ジャパン合同会社にてカントリーマネージャーおよびAPAC マネージャーを勤めたという。
日本市場におけるモトローラの市場戦略の変更は、一概に社長交代だけが理由ではないと思われる。今回の新戦略も、海外向け製品で魅力のあるモデルがなければならないからだ。
その意味では、社長交代はひとつの要素だと思われる。


モトローラ 代表取締役社長の松原丈太氏

https://www.lenovo.com/jp/ja/news/article/2020-07-01

現在、Motorolaでは、
・時代を先取るアーリーアダプター向けの「motorola」ファミリー
・オールラウンドの機能を求める「moto g」ファミリー
・低価格なエントリー向け「moto e」ファミリー
こうした対象別での製品展開を行っている。

これまでの日本市場では、特にここ数年は、moto gファミリーやmoto eファミリーの低価格モデルのみが投入、市場展開されてきた。

モトローラのマーケティングマネージャー&エバンジェリストを務める銭高明氏は、motorola razr 5Gや、今回のmoto g100といった製品の発売によって
「もう少し高性能で高/中価格帯の製品も揃えることで、モトローラの中から好みの機種を選べるようにした」と説明している。


モトローラの製品展開。過去にはモジュールを追加することで機能を拡張できた「Moto Z」ファミリーなど、オリジナリティーの高い、魅力的な製品も発売していた。
今回そうした頃のようにmotorola razr 5Gなどの尖った製品が日本でも投入されはじめている

■moto g100の魅力は、高性能ながら5万円台という高コスパ
新たに発売されるmoto g100は、moto gファミリー史上最高性能となるAndroid 11搭載の高性能スマートフォン。

最大の特徴は、
Qualcommの高性能チップセット(SoC)「Snapdragon 870 5G Mobile Platform」を搭載している点だろう。

moto g100は、5G通信にも対応し、モトローラではSIMフリーモデルのみで販売する製品としては日本で初の5G対応機種となるという。
日本ではNTTドコモやKDDI,ソフトバンクの5Gが利用可能となる。

Snapdragon 870は、昨年の最上位SoCであるGalaxy S20 5GシリーズやXperia 1 IIなどに搭載されている「Snapdragon 865 5G Mobile Platform」のカスタマイズ版とも言え、より高性能になっている。今年の最上位SoCである「Snapdragon 888 5G Mobile Platform」と比べてもGPUは劣るものの、CPUの最高クロック数は高い。

10万円以上していたSnapdragon 865を搭載した製品と比較しても、1年経ったとはいえ、Snapdragon 865以上のSoCを搭載した製品が5万円台という価格設定は、かなりコストパフォーマンスが高いと言っても良いだろう。

またmoto g100は、流行りの高リフレッシュレートディスプレイも搭載しており、90Hzに対応している。縦横比も最近のXperiaシリーズのように非常に縦に長く映画の縦横比とほぼ同じの21:9を採用した。
さらにカメラは、デュアルフロントカメラとトリプルリアカメラで合計5つ搭載しており、リアカメラはToFセンサー搭載でレーザーオートフォーカスにも対応する。

フロントカメラ
・約1600万画素CMOS(1画素1.0μm、4-in-1)/広角レンズ(F2.2、画角78°)
・約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/超広角レンズ(F2.4、画角118°)

リアカメラ
・約6400万画素CMOS(1画素0.7μm、4-in-1)/広角レンズ(F1.7)
・約1600万画素CMOS(1画素1.0μm)/超広角マクロレンズ(F2.2、画角117°)
・約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/深度カメラ(F2.4)

■コロナ禍の生活で便利な新機能を追加
カメラも新機能が満載で、ウルトラワイド撮影やマクロ撮影、ポートレート撮影などの基本機能に加え、新たに「デュアルキャプチャーモード」によるリアカメラとフロントカメラの同時録画も可能となっている。

またマイクの指向性を調整できるオーディオズーム機能も備えている。
コロナ禍で増えたビデオ会議などでも便利な被写体追尾機能にも対応し、テレワークなどにも利用できる使える機能が追加された。

同じく新機能「Ready For」は、コロナ禍で家にいることも多くなっている現状で便利に使えそうな機能だ。


新機能「Ready For」は、moto g100をテレビなどの大画面に接続して利用しやすくなる。moto g100がタッチパッドとして使え、別途、Bluetoothキーボードなども接続すれば簡易的なデスクトップパソコンのように使える

これはmoto g100の画面をテレビやモニターなどの大画面に出力する場合、独自のユーザーインターフェース(UI)で使いやすくなるというものだ。利用するには別売の映像出力に対応したUSB-Cケーブルまたは、USB-C-to-HDMIアダプターが必要となる。
このReady Forと被写体追尾機能を使えば、ビデオ会議などもかなり快適になりそうだ。

このようにmoto g100は、motorola razr 5Gのように新しいスタイルを提案するという製品ではないが、コロナ禍などの現状の利用状況や生活環境に対応した性能と機能を、5万円台という手が届く価格にまとめた実用性の高いモデルと言える。

moto g100は、これだけの実用性と性能、リーズナブルな価格を揃えたたことで、堅実に使えるスマートフォンとして高評価や高人気を獲得できる可能性がある。

ファーウェイがアメリカによる経済制裁によってスマホ販売台数を減らしており、日本でも同社に代わってオッポやシャオミといった同じ中国メーカーが市場を競い合っている。

その中で、新たな高性能&低価格の戦略を掲げたモトローラ。
motorola razr 5Gやmoto g100だけでなく、今後のモトローラにも期待したい。

<moto g100の主な仕様>
画面   :6.7インチFHD+(1080×2520ドット)液晶
大きさ  :168.38×73.97×9.69ミリ
重さ   :215g
本体色  :イリディセントスカイ
SoC   :Qualcomm製「Snapdragon 870 5G Mobile Platform
オクタコアCPU:3.2GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4
メモリー :8GB RAM
ストレージ:128GB、microSDXCカード(最大1TBまで)
バッテリー:5000mAh(取外不可)
急速充電 :TurboPower(最大20W)
背面カメラ:6400万画素+1600万画素+200万画素
前面カメラ:1600万画素+800万画素
通信   :Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1
位置情報 :GPS、A-GPS、LTEPP、SUPL、GLONASS、Galileo
センサー :加速度、近接、環境照度、ジャイロ、磁気、指紋、電子コンパス
端子   :3.5mmイヤホンマイク端子、USB Type-C端子(USB 3.1)
携帯電話網:nanoSIMカード(4FF)×2(片方はmicroSDカードと共有)
      5G(n1/n3/n5/n7/ n8/n28/n38/n41/n66/n77/n78)
      4G(B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/ B26/B28/B32/B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B66)
      3G(B1/B2/B4/B5/B8)
      2G(850MHz/900MHz/1800MHz/1900MHz)
その他  :NFC、DSDS(5G+4G)

執筆 memn0ck



提供(C)ライブドアニュース

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