日本アビオニクス、 EVハーネス市場とEV電池市場に向け 「高出力超音波金属接合製品」の販売を開始- Net24ニュース
日本アビオニクス株式会社(本社:横浜市都筑区、社長:竹内 正人)は、EVハーネスやEV電池市場に向けて「高出力超音波金属接合製品」の販売を開始します。
EVの電力伝送効率向上や急速充電対応を背景としたEVハーネスの太径化、およびEV電池の大容量化にともなう集電体積層箔枚数の増加により、それらを高品質に接合できる接合機器の要求が高まっています。
今回当社では市場の接合ニーズに応えるため、独自の周波数発振制御方式であるアトモス方式※1を備えた10,000Wの高出力超音波金属接合機SW-D10KH-20/SH-H10Kと、その接合機を搭載しEVハーネスアプリケーション向けに特化した専用装置SE-10Kを開発しました。アトモス方式は、負荷の大きい状態からでも高速かつスムーズに超音波振幅を保持し、太径EVハーネスや多積層EV電池の接合において安定した接合品質を実現します。
これらの製品展開により当社は、EV化が進む自動車のハーネスや電池の生産を支え、持続可能な社会の実現に貢献します。
なお、本製品は2024年2月28日(水)から3月1日(金)に東京ビッグサイトで開催される「2024スマートエネルギーWeek展」に出展いたします。
※1 アトモス(ATHMOS:Automatic Tuning Hold Master Oscillator System)方式
当社独自の周波数自動追尾方式。負荷の大きい状態からでも、高速でスムーズに超音波振幅を保持し、安定した接合品質を実現します。
【高出力超音波金属接合製品の特長】
■高生産性:高出力10,000W
10,000Wの高出力とアトモス方式による制御で、120SQクラスの太径ハーネスや多数枚の積層箔も短時間で安定した接合を実現します。
■メンテナンス性向上:ランチャート機能
接合結果の経時変化をモニタリングするランチャート機能により、各パラメータや外部センサーの値を一元監視することが可能となり、設備のメンテナンス性が向上しました。ホーン交換時期の予測や、万が一の故障の兆候検知に役立ちます。
■トレーサビリティ対応:接合結果データ保存、データ出力
接合結果のモニター値と波形データの保存が可能です。また、簡単な操作でUSBメモリへのデータ出力ができ、生産履歴管理に対応します。
■高品質接合:多彩な超音波発振制御
接合中に発振制御モードと加圧の3段階切替え制御が可能です。様々なワーク品種に合わせた最適な接合条件の設定により、高品質な接合を実現します。EVハーネス超音波金属接合装置SE-10Kでは、専用ガイドユニット機構により、撚線のバラケを抑制し接合の品質を安定させます。
■異種金属接合対応:低温固相接合
固相状態(母材の融点以下)で低温接合できるため、異種金属の組み合わせでは、脆い金属間化合物層を形成することなく、信頼性の高い接合が可能です。アルミハーネスと銅端子の接合にも対応でき、軽量化によるEV電費向上や材料費コストダウンに貢献します。
【接合事例】
■EVハーネス超音波金属接合装置 仕様
※電池接合、バスバー接合向けには、超音波発振器SW-D10KH-20とプレス機SH-H10Kのご提供となります。
日本アビオニクス株式会社: https://www.avio.co.jp/
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出典:@Press